- 製薬企業のQC・QAにいるけど、残業が当たり前で先が見えない
- 外資系や医療機器メーカーに興味はあるけど、英語力や年収が不安…
- 今の職場に大きな不満はないからこそ、転職して失敗するのが怖い
製薬企業で品質管理(QC)として、医薬品や原料の試験検査・規格管理を担当していたRさん。
人間関係にも給与にも大きな不満はなかったものの、残業が常態化した働き方と、薬価改定で先行きが見えない業界への不安から転職を決意しました。
この記事では、製薬企業のQCから外資系医療機器メーカーの品質保証(QA)へ転職したRさんにインタビューし、そのリアルな体験談をまとめました。
この記事を読むことで、薬剤師が企業から企業へ転職するリアルな進め方と、外資系で求められる英語力の実態、年収交渉で後悔しないコツがわかります。
Rさんが使ったサービスの中で、薬剤師が企業求人と薬局求人を一番幅広く比較しやすいのはマイナビ薬剤師です。
「企業も気になるけど薬局も見てみたい」という人は、まず求人を見て相場を掴むところから始めるのがおすすめです。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。
製薬企業から外資系医療機器メーカーへ転職した体験者プロフィール
体験者プロフィール

薬剤師 Rさん
- 製薬企業の品質管理(QC)として、医薬品・原料の試験検査、規格管理を担当
- 海外法規(USP・EP)を調べる機会が増え、外資系企業への挑戦を決意
- 現在は外資系医療機器メーカーの品質保証(QA)として勤務
- 仕事内容:製品の品質基準の管理・維持、薬機法や各国規制への適合対応、海外本社・製造拠点とのやり取り
- 年収推移:600万円台 → 700万円台(約100万円アップ)
- 使用サービス:マイナビ薬剤師・ビズリーチ・ヘイズ
Q. 一言でいうと、どんな転職でしたか?
「品質管理で培った経験をそのまま武器にして、外資の裁量ある環境に飛び込んだ転職」です。
海外法規に触れるうちに「海外のスピード感を肌で感じたい」と思うようになり、製薬から医療機器メーカーへ業種を変えました。
年収は約100万円アップ、細かい管理から解放されて成果で評価される環境になり、満足度は5段階中5です。

製薬QC→外資の医療機器QA、企業から企業への転職体験談はかなりレアだよ。しかも「今の職場に大きな不満はない」状態から動いて、年収+100万・満足度5をつけてる。先読みして動いた人の実例!
転職を考えたきっかけ
Q. 転職を考えたきっかけを教えてください
業務の中で日本薬局方だけでなく、アメリカやヨーロッパの海外法規を調べる機会が増え、自然と海外の業界動向に目が向くようになりました。
「どうせなら海外のスピード感や時流を直接肌で感じられる外資系企業で挑戦してみたい」と考え始めたのがきっかけです。
Q. 転職前につらかったことはありましたか?
残業が当たり前になっていたことと、業界の先行きへの不安です。
GMP対応で年々やらなければならない業務が増え、毎日のように残業していました。
残業代はしっかり出ていましたが、薬価制度の改定などで医薬品の価格維持すら厳しい状況を見て、「この先もこの会社、この働き方で大丈夫だろうか」と不安が募っていきました。

「残業代は出てる」「人間関係も悪くない」のに動いたのがポイントだね。業界全体の先行きを見て、しんどくなる前に手を打ったパターン。これができる人は強い。
Q. 転職を迷った理由(不安)はありましたか?
当時の職場の人間関係や給与には特に不満がなく、「今すぐ辞めなければいけない」という切迫感がなかったことです。
現職に大きな不満がない分、「転職して人間関係や労働環境など、条件面以外の部分が悪化したらどうしよう」という不安があり、決断を迷いました。
Q. なぜ調剤や病院ではなく、医療機器メーカーを選んだのですか?
前職の製薬企業で培った品質管理・GMP対応・法規対応の経験をダイレクトに活かせるのは、調剤薬局や病院ではなく、同じ製造業である医療機器メーカーだと考えたからです。

「薬剤師だから調剤か病院」じゃなくて「自分の経験が一番高く売れる場所はどこか」で選んでる——これが企業転職を成功させる考え方だよね。
転職活動の実際
Q. 転職エージェント・サービスは何を使いましたか?
マイナビ薬剤師・ビズリーチ・ヘイズの3つです。
エージェントも利用して求人を見ましたが、最終的な転職先はビズリーチ経由の直接スカウトでした。
Q. エージェントを使ってよかった点・微妙だった点は?
よかった点:自分ひとりでは探せなかったような専門分野の求人を提案してもらえたことです。
微妙だった点:担当者によって業界知識や提案力にかなり差があり、当たり外れがあると感じました。
Q. 3つのサービスを企業転職向けに順位づけするとどうなりますか?
3つは持っている案件のカラーが全然違うので、単純な順位というより「自分がどの年収やポジションを狙うか」で使い分けるのがいいと思います。
- マイナビ薬剤師:未経験の業界に挑戦したい人や、「薬局も気になるけど企業も見てみたい」と幅広く探したい人向け
- ヘイズ:外資の部門長クラスなど年収1,000万超えを狙う人向け。案件数は少ないが、尖った求人がたまに来る
- ビズリーチ:日系・外資問わず部門長候補や現場の主力ポジションが多く、スカウトが届くので比較しやすい
使いやすさや応募のしやすさで言うと逆で、マイナビ薬剤師が一番案件数が多くて見つけやすいです。
ビズリーチは自分で検索するよりスカウトを待つツール、ヘイズは求めるレベルが高すぎて応募しづらいと感じることもありました。

ここはかなり正直な評価だと思う。ヘイズやビズリーチは「すでに管理職クラス」向けだから、はじめての企業転職や薬局と比べながら探したい人は、まずマイナビ薬剤師で案件数の多さを活かして相場を掴むのが現実的だよ。
Q. 転職活動で一番大変だったことは?
働きながらの面接日程の調整です。
前職は残業が多くて平日のスケジュールを空けるのが難しく、2〜3ヶ月の短い期間で複数社の書類提出や面接の時間をやりくりするのに一番苦労しました。
Q. 書類づくりで苦労したこと・工夫したことは?
日本語の履歴書・職務経歴書だけでなく、英語のCV(英文履歴書)の提出を求められたことです。
品質部門は国内だけでなくグローバル組織の一部として動くため、海外の担当者にもこれまでの実務や実績がきちんと伝わるよう、英語の表現を工夫しました。
Q. 面接で苦労したこと・工夫したことは?
面接自体は日本語だったので受け答えは問題ありませんでしたが、残業が多い中で面接時間を確保するのが大変でした。
限られた時間の中で、自分の経歴とできることを分かりやすく簡潔に伝える準備をして臨みました。
Q. 面接で印象に残った質問は?
「なぜ国内企業から外資系に行きたいのか?」は、どの会社の面接でも必ず聞かれました。
外資系は同業外資からの転職者が多く、日系企業から入った人はカルチャーギャップで早く辞めてしまうケースが多いそうです。
「そのギャップを理解した上で、適応してやっていけるか」を本気で見極めに来ているのを感じました。

外資の面接は「英語できる?」より「日系からのギャップに耐えられる?」を見てる——これは意外な発見!志望動機はここに答える形で準備しておくべし。
Q. 外資系企業への転職後、英語力はどの程度必要でしたか?
英語は昔からずっと苦手で、正直今でも苦手意識があります。
TOEICは受けたことがないのですが、レベル感としてはTOEIC600〜700点前後(日常会話や一般的なビジネスの読み書きがなんとかできる中級程度)だと思います。
実際の業務はメールや書類の読み書きがメインなので、落ち着いて読めば理解できますし、今は翻訳ツールやAIもあるのでそこまで困っていません。
ただ、海外とのミーティングやとっさの英会話になると、スピードについていけないこともまだ多いです。
外資系といっても、日本の薬剤師がやる仕事の大半は国内市場向けです。
なので、「英語のメールを読んで日本語に落とし込める」くらいの力があれば大抵の仕事はなんとかなるというのが実感です。

「外資=英語ペラペラ必須」と思って諦めてる薬剤師は多いけど、TOEIC600点台でも通用してるのが実例だよ。翻訳ツールとAIが当たり前になった今、ハードルは確実に下がってる!
Q. 応募した求人数と、面接した社数・内定数は?
応募(スカウト含む)3〜4社、面接3社、内定1社です。
受けた3社の内訳は、内定1社、落ちたのが1社、面接で職場の雰囲気や環境が合わなさそうだと感じて自分から辞退したのが1社でした。
Q. 転職先を決めた「決定打」は?
ビズリーチ経由で企業から届いた直接スカウトです。
面談で現場の担当者と話していく中で、職場のオープンな空気感や働き方の雰囲気が自分に一番合っていそうだと実感できたことが決め手になりました。
企業転職は「求人を探す→比較する→条件交渉する」まで、働きながらひとりでやるにはかなりの負担です。
まずは案件数の多いエージェントで求人を眺めて、自分の市場価値と相場を知るところから始めてみてください。
転職後の変化
Q. 今の仕事内容を教えてください
外資系医療機器メーカーでの品質保証(QA)です。
製品の品質基準の管理・維持、日本の薬機法や各国の規制への適合対応、海外本社や現地の製造拠点とのやり取り・改善対応などを担当しています。
Q. 年収はどう変わりましたか?
年収600万円台 → 700万円台(約100万円アップ)です。
Q. 転職後、実際に変わったことは?
細かいプロセスをマイクロマネジメントされることがなくなり、純粋に成果で評価されるようになりました。
フレックス制度も周りが普通に使っているので働きやすく、日々の仕事に裁量と刺激があってとても働きやすいです。
Q. 1日の流れはどう変わりましたか?
前職:固定時間勤務(実働7.5時間)でしたが、残業が常態化していて毎日19〜20時頃まで働くのが普通でした。
現職:お昼前後にコアタイムがあるフレックス勤務(実働7.5時間)。残業は1日1時間程度で、自分の生活リズムに合わせて無理なく働けています。
Q. 転職して「良かった!」と思った瞬間は?
細かい管理から解放されて、実績重視で評価してもらえる環境を実感したときです。
フレックス制度を使って自分のペースで働けるようになり、日々の業務でも海外とのやり取りなど刺激が多く、仕事へのモチベーションが上がりました。
Q. 転職後に感じたギャップはありましたか?
良いギャップ:業務メールの3分の1くらいは英語なので、嫌でも英語でのやり取りや海外メンバーの考え方に慣れました。
相手を動かすための要求の仕方が身についたのは大きな収穫です。
悪いギャップ:日本独自の細かい規制を、海外本社や現地の担当者に一から説明して納得してもらわないと仕事が進まないことです。
規制の違いによるコミュニケーションの労力は想像以上でした。
Q. QCとQA、それぞれの大変な点・つらい点は?
QC(品質管理):工場の製造スケジュールに合わせて検査するモノが上がってくるので、「今日の仕事をさばく」という短期的な作業の繰り返しになりがちでした。
やるべきことがハッキリしている反面、中長期のプロジェクトに関わる機会が少なくて成長が見えにくいのがしんどかったです。
製品が規格に合格して当たり前の世界なので、ミスをした時だけ怒られる「減点方式」の評価になりやすいのも精神的にきつかったですね。
QA(品質保証):中長期のプロジェクトが多く、自分でスケジュールを組み立てて仕事を進められる面白さがあります。
会社や製品の「防波堤」みたいな立ち位置なので責任は重大ですが、確実に成長できている感覚はあります。
ただ、トラブル対応や各部署との板挟みの調整がかなり多いので、精神的な疲れやプレッシャーはQCのときよりずっと大きいです。

QCは「減点方式で成長が見えにくい」、QAは「責任は重いけど成長を実感できる」。品質部門にいる薬剤師なら、自分がどっちで消耗してるか当てはめてみてほしい対比だね。
Q. 「こうしておけばよかった」と感じた反省点は?
内定承諾の際、もっと強気に年収交渉をすればよかったです。
今回はエージェントを介さない直接スカウトだったため、自分で条件交渉をするしかなく、交渉に慣れていませんでした。
プロのエージェントに入ってもらっていれば、もう一段高い条件を引き出せたかもしれないと感じています。

年収100万アップでも「エージェントが入ってればもう一段上だった」っていうのが本人の実感。年収交渉を自分でやる自信がない人ほど、エージェント経由のほうが結果的に得しやすいんだよね。
薬剤師が企業から企業へ転職するリアルQ&A
Q. 転職先選びで絶対に妥協しなかった条件は?
海外と関わる仕事ができること。そして、家族がいるため年収などの待遇条件を前職より落とさないことです。
Q. 転職前にやっておけばよかった「情報収集」は?
活動を始める段階で何人かの転職エージェントと面談して、「自分に合うエージェント」をじっくり見極めておけばよかったです。
最初から焦らず、もっと時間をかけて市場や相場の情報を集めてもよかったなと思います。

エージェントは「担当者の当たり外れ」がある分、複数と面談して比べるのが正解だよ。1社目で決めずに、相性のいい担当者を選ぶ意識が大事!
Q. 将来的に調剤などへ転職する可能性はありますか?
今のところ、本業として調剤に転職する予定はありません。
調剤の仕事自体には興味があるものの、この歳から未経験で行くと「希望年収だけ高い扱いにくい新人」になってしまうのが目に見えているので……。
ただ、スキマバイト感覚でスポットで入れるような働き方(タイミーのような形)があれば、薬剤師らしい仕事も経験としてちょっとやってみたいな、と思うことはあります。
Q. 薬剤師が転職で失敗しないためのポイントは?
調剤などの臨床とは違うキャリアですが、「何でも幅広くできる人」を目指すより「これだけは誰よりもできる」という強みを一つ持つことだと思います。
一番になる領域は、小さな店舗内やニッチな分野(特定の疾患や品質管理の特定領域など)で十分です。
何か一つ突き抜けたものがあれば「努力し続けられる人」と評価されますし、その専門性が必要とされる場所では代えの利かない人材になれます。
逆に何でもできる人は「何の特徴もない人」と見られがちなので注意が必要です。

「何でもできる」は企業の目には「特徴がない」に映る——これ、薬局勤務でも同じ。在宅・小児・漢方・数字管理など「これなら誰にも負けない」を一つ作っておくと、転職市場での見え方が変わるよ。
転職前後で大事なポイント&これから転職する人へ
退職時に大事なこと
「絶対に次の内定を決めてから退職の話を切り出すこと」です。
次が決まっていれば、会社からどんな引き止めや小言を言われても「もう次が決まっているので」と冷静に対応できます。
特別な理由がない限り、現職を辞める前に次を確保しておくことが、退職交渉をスムーズに進める一番の武器になります。
入社3ヶ月で大事なこと
新しい環境に慣れるまでは無理をせず、まずは体調管理を最優先にすることです。
最初から「デキる人」に見せようと肩肘を張りすぎると後で息切れします。
できる限り素の自分のままで周囲とコミュニケーションを取り、少しずつ関係性を作っていくのが一番長続きします。
転職前の自分にアドバイスするなら?
「忙しい中で面接の日程調整や条件交渉を全部ひとりで抱え込むのは無理があるから、エージェントをうまく使い倒した方が楽だよ」と伝えたいです。
エージェントのペースに振り回されるのではなく、面倒な作業を外部に任せる感覚で使うのが一番です。
これから転職を考えている人へ
転職活動の面倒な調整や作業は、エージェントなど外部に任せてしまえば驚くほど楽になります。
一度転職を経験してみると「別の場所でも自分はやっていけるんだ」と大きな自信になりますし、万が一合わなければまた転職すればいいだけの話です。
会社の外にも気が合う仲間や相談できる繋がりを持っておくと、転職時の不安やリスクもずっと軽くなります。
気負いすぎずに挑戦してみてください。
この体験談から学べる転職成功のポイント
- 「今すぐ辞めたい」ほどではなくても、業界の先行きを見て早めに動くと年収を落とさず転職できる
- 薬剤師の企業転職は「経験が一番高く売れる場所」で選ぶ——製薬QC→医療機器QAは経験をそのまま活かせた
- 外資の面接で見られるのは英語力より「日系からのカルチャーギャップに適応できるか」
- 英語はTOEIC600〜700点レベルでも実務は回る——翻訳ツール・AIでハードルは下がっている
- サービスは「狙う年収帯」で使い分ける——幅広く探すならマイナビ薬剤師、管理職級ならビズリーチ・ヘイズ
- 直接スカウトでの内定は年収交渉が自力になる——エージェント経由の方が条件を引き出しやすい
- 「何でもできる人」より「これだけは誰よりもできる」強みを一つ持つ
- 退職の話は必ず次の内定を決めてから切り出す

残業まみれのQCから、フレックスで年収+100万のQAへ。しかも「大きな不満はない」状態から動いてこの結果。「不満が爆発してから転職」より「先を見て早めに動く」ほうが条件は良くなる——これがこの体験談の一番の学びだね。
Rさんの反省点は「エージェントを入れていればもう一段年収を引き出せた」こと。
企業求人も薬局求人も一番幅広く見られるマイナビ薬剤師で、まずは自分の市場価値を確かめてみてください。
※本記事は個人の体験談に基づくものであり、企業・時期によって状況は異なります。転職の際は最新の情報をご確認ください。



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