- 40代近く・子育て中でも転職できる?
- 管薬(管理薬剤師)から転職すると年収が下がる?
- 17年のキャリアを活かしながら働き方を改善できる?
残業が当たり前になり、保育園のお迎えがギリギリの毎日。
信頼できる仲間が次々と去っていく中、「このままでいいのか」と自問し続けた17年目の薬剤師がいます。
この記事では、調剤薬局勤務17年目・3回の転職を経験したCさんに体験談をインタビューし、そのリアルな経緯と転職成功のポイントをまとめました。
550万円(管薬)から540万円(役職なし)という年収ほぼ現状維持での転職。
在宅業務のスキルを活かしながら、残業ゼロ・定時退勤・週2日確実な休みを手に入れた方法とは?
この記事を読むことで、30代後半でも転職の一歩を踏み出すヒントが得られます。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。
体験者プロフィール
体験者プロフィール

| 年齢・性別 | 30代後半 |
|---|---|
| 勤務歴・キャリア | 新卒で大手調剤チェーン→個人薬局(2年目)→地域密着型チェーン中堅(5年目)→地域密着型チェーン大手(17年目) |
| 経験業務 | 外来調剤・在宅業務・ラウンダー・管理薬剤師(管薬) |
| 雇用形態 | 正社員 |
| 家族構成 | 未就学児あり・子育て中 |
| 転職回数 | 3回目(今回の転職が17年目) |
| 利用した転職サービス | マイナビ薬剤師(メイン)、ファルマスタッフ、ジョブメドレー |
| 転職活動期間 | 2ヶ月半(1月末〜4月) |
| 年収の変化(3回目転職時) | 550万円(管薬)→ 540万円(役職なし)・現状維持 |
今回の体験談は3回目転職をメインに話を聞きました。
Q. 一言でいうと、どんな転職でしたか?
無理をしてきた17年間に、やっと区切りをつけた転職でした。
1人の薬剤師に権力が集中した職場環境に疲弊し、信頼できる仲間も去っていく中で、『自分が変わるより、環境を変える』ことを選んだ転職です。
年収はほぼ維持できましたし、何より家族全体の生活の質が上がりました。

17年間・3つの職場でキャリアを積んだCさん。在宅もラウンダーも管薬も経験済みというのが今回の転職の強みになったんだね!キャリアの幅広さがそのまま武器になった好例だよ。
3回の転職経緯:薬剤師17年のキャリアロード
1回目の転職(2年目):大手調剤から個人薬局へ
新卒で大手調剤チェーンに入社したものの、希望のエリアで働けるのが非常に難しいと入社後に判明。
社宅から配属先が遠く通勤が辛かったため、希望エリアへの引っ越しを優先して個人薬局へ転職しました。
- エージェントを使ったものの自己流で企業リサーチが不十分だったため、入社後に大手チェーンとのやり方の違いに戸惑うことが多かった
- 有休はほぼ誰も取らず、残業代も途中まで全くなし
- 小児メインや広域病院門前の勤務・他店舗応援など様々な処方に触れる機会は増えた
- 年収はアップ
2回目の転職(5年目):地域密着型チェーンでラウンダーへ
個人薬局で3年勤務後、チェーン展開している地域密着型企業への転職を決意。
広域門前や医療モールでの勤務を検討していたところ、ラウンダー職の声をかけてもらいスキルアップに踏み切りました。
- ラウンダーとして毎日別店舗に出勤
- 人間関係に恵まれ、勉強会参加の機会も増え「定年まで働きたい」と思えるほど満足
- ラウンダー手当もつき年収アップ
- しかし在宅店舗に異動してから徐々に業務が辛くなった
3回目の転職(17年目):今回の体験談のメイン
2回目の転職先に12年間勤務した後、マネジメント体制の変化・権力集中・人員削減の連続で限界を感じ、地域密着型大手調剤への転職を決断しました。

3回の転職でしっかりスキルアップしながら、最終的に大手で安定した環境を手に入れた流れがよくわかるね。1回目は苦労したけど、それが2回目・3回目への糧になった。転職は回数より中身が大事!
3回目の転職を考えたきっかけ
Q. 転職を考え始めたきっかけを教えてください
会社のマネジメント体制が変わってから、方針に従おうと努力し続けてきました。
でも、人員体制・新システム導入・様々な変化が次から次へと求められ、段々と追い詰められていきました。
さらに、社内で一人の社員に権力が集中していて、意見すると『反抗している』とみなされる雰囲気がありました。
お世話になった方・管理クラスの方が立て続けに退職し、その頃から『もう長くはいられない』と漠然と感じるようになりました。
Q. 「もうここでは無理だ」と思った瞬間は?
2025年に入って、急に業務手当を廃止しようとしたんです。(結局人事側が賃金規定を確認しておらず延期)。
さらに人員をさらに減らすと言われたとき、心が折れました。
在宅業務がメインで業務量が多いのに、どんどん人員が減らされ、薬剤師一人で外来も在宅も全て対応しなければならない時間が増え、管理業務もこなしながら残業が当たり前に。
保育園のお迎えは延長保育ギリギリが続いていました。
Q. 転職を迷った理由(前職への未練)はありましたか?
12年間勤務していたので、関係先(施設・医療機関・介護関連事業者)との関係がとても良好でした。
地域の事業所ネットワークにも参加していて、築き上げた関係性がなくなるのが惜しかったし、まだその地域で勉強したい気持ちも強かったです。
それに在宅業務での患者さんとのつながりも深くて。転職しないことも視野に入れながら、転職活動を開始したのが正直なところです。

権力集中・人員削減・信頼できる仲間の退職——この3つが重なったら環境を変えるサインだよね。手当廃止の動きが出た時点で「ここは変わらない」と判断したのは正しい行動だと思う。
転職活動の実際(エージェント活用・書類・面接)
Q. 転職サービスはどう使いましたか?
メインで使ったのはマイナビ薬剤師。登録時にファルマスタッフにも登録し、ジョブメドレーではスカウトのチェックも行いました。
おそらく10数年前に利用した時と同じ担当者の方で、正社員かつ子育て中という多忙な状況でも、交渉やスケジューリングをしっかりしていただけました。ヒアリングも細かく、今の条件に合う企業をピックアップしていただけたと思います。
Q. 書類作成で工夫したことは?
まず自分の業務を箇条書きにして、一度AIで職務経歴書を作成し、それを参考にしながら自分で編集しました。
一から作るよりも参考になるものがあることで、これまでの業務を振り返って自己分析する良い機会にもなりました。
下書きができたらエージェントにも確認してもらうことで、安心して企業に提出できました。
Q. 面接で苦労したこと・工夫したことは?
転職のきっかけを聞かれた時に、前職の悪口にならないよう表現するのが一番難しかったです。
応募・面接は2社で、条件提示などなくフランクな面談が1社ありました。
面接では、自分の業務量を説明すると2社とも驚かれたのが印象的でした。管薬として外来・在宅・管理業務をこなしていた業務量の多さが伝わったようです。
Q. 転職先を決めた「決定打」は?
在宅業務は社会から必要とされている分野なので、これからもスキルアップしていきたいと考えていました。
転職先では『サステナブルな在宅業務』ができるよう取り組んでいて、その仕組みづくりをぜひ一緒にやってほしいと熱心に声をかけていただいたことが決め手になりました。

職務経歴書をAIで下書き→エージェントに確認→提出、という流れが効率的だね!育児・仕事の合間に転職活動するなら、エージェントに交渉・スケジューリングを任せるのは本当に心強い。
40代近く・子育て中での転職の不安と対策
Q. 40代近くの転職で不利に感じたことはありましたか?
未就学児がいるので、時間や距離に制約が出ることと、子育てが不利に働かないかが不安でした。
また、すでに管薬職だったため年収ダウンするのではないかという不安も大きかったです。
20代・30代の転職と比べると、結婚やライフイベントの前であれば働き方にも自由が利くと思います。
基本的に若いうちの転職は年収アップしやすいですが、40代近くになると家族の制約が出てきます。
Q. 不安をどう乗り越えましたか?
転職しないことも視野に入れながら活動したので、プレッシャーが少し軽くなりました。
面接を受けた段階で『もう前職には残らない』と気持ちが固まりましたね。人員体制と子育てへの理解を絶対に譲れない条件として設定し、そこだけはブレないようにしました。
Q. 企業・年収のリサーチはどうやりましたか?
インターネット検索(企業HP・口コミサイト)を活用しながら、実際に転職した職員からの情報とエージェントからの情報を組み合わせて判断しました。
口コミは基本的に不満を書くものだと思っているので、それほど当てにしていません。
実際に働く薬剤師に話を聞きたかったのですが、知人が都合よくいるわけでもないので難しかったです。
近隣の会社の出店状況などをもっと確認しておきたかったというのが反省点です。

「人員体制」と「子育て理解」を絶対条件にした判断が正解だったんだね。年齢や子育てを不利に思いすぎず、自分が本当に必要な条件を整理することが大事。2社の面接でスパッと決めたのもすごい!
転職後の変化(残業ゼロ・生活が一変)
Q. 年収が550万円→540万円に下がりましたが、後悔していませんか?
前職は薬局長(管薬)で550万円でしたが、現職では在宅のラウンダーのような職種となる見込みで540万円。ほぼ現状維持です。
前職の昇給幅が小さかったので、今後は上がる可能性があると思っています。後悔はありません。
Q. 転職後、実際に変わったことは?
実際に変わったことは以下のような部分です。
- 残業がほぼゼロになり、定時退勤が当たり前に
- 休みが必ず週2日確保されている
- 現場職員のスキルが高く、一人で抱え込まなくてよくなった
- 体力の消耗が減り、仕事以外のことをする余裕ができた
- 家族全体の生活の質が向上した
Q. 1日の流れはどう変わりましたか?
1日の流れも大きく変わりました。
| 前職 | 現職 | |
|---|---|---|
| 退勤 | 閉店後50分残業 (お迎え後に職場へ戻ることも) |
ほぼ定時退勤 |
| 保育園お迎え | 延長保育ギリギリ | 30分ほど早くなった |
| 体力消耗 | 疲弊気味 | 余裕が生まれた |
Q. 転職後に感じたギャップはありましたか?
人員は多めに配置していると聞いていましたが、自分の店舗がかなり生産性が高く業務のスピード感に驚きました。
また、自分の職歴よりもベテランの職員がほとんどで、それも驚きでした。どちらも良い意味の驚きです。
部署異動を控えているのでまだ少し不安ですが、絶対に転職してよかった

残業50分→ほぼゼロ、お迎えが30分早くなって、体力も気力も回復。年収が10万円下がっても、家族全体の生活の質アップは何ものにも代えられないよね。これが本当の「転職成功」だと思う!
子育てと薬剤師の仕事の両立
Q. 子育てと仕事の両立で大変なことは?
子どもが0歳のときから保育園に入れ、1歳になってすぐフルタイムに戻りました。
前職では子の看護休暇が有休扱いでほとんど使えず、体調不良時はほぼ病児保育を利用。月の病児保育代が高額になることもありました。
時間の制約と、コントロールの効かない子どもの体調不良が一番大変です。
子育てにやさしいと表面上謳っていても、現場での理解や支援制度が実際に使えるかどうかはわからないのが正直なところです。
Q. 子育てと仕事の両立で工夫していることは?
子育てで工夫していることは以下です。
- 子どもに自分の仕事をよく話す(子どもも仕事への理解を示してくれている)
- 家電など使えるものは何でも活用して家事を効率化
- 休みの日は全力で子どもと過ごす

子どもに仕事の話をして理解を得る、というのがほっこりするエピソードだね。職場の制度だけじゃなく、家庭内でも工夫して「チームで乗り越える」姿勢が素晴らしい!
大手調剤と中小調剤を比較して感じたこと
Q. 大手調剤と中小調剤、違いはありましたか?
個人・小規模チェーンでは、経営層が薄い分だけ権力が集中しやすく、物事の決定がその人物に左右されてしまいます。
パワハラ告発が起きたこともありましたが、結果的にその人物が薬剤師のトップになったりと、よくわからない人事もありました。
中小調剤のメリット:個々の事情を把握してもらいやすい。本部への相談窓口が一手に集まっており、何でもすぐに相談できた。
大手調剤のメリット:経営層・本部組織にボリュームがあり、組織が機能していて安心感がある。流通規制品目も比較的手に入りやすく、在庫確保に奔走することが減った。
大手調剤のデメリット:細かな社内規則の確認や申請など、どこに情報があるかわからずに確認が大変なことがある。社員数が多いため制度はきっちりしている分、個々への柔軟対応は難しい面もある。

中小は個別対応◎・権力集中リスクあり、大手は組織安定◎・個別柔軟性△というリアルな比較。どちらが合うかはライフステージや優先事項で変わるから、自分の軸を明確にして選ぶのが大切!
転職前後で大事なポイント&これから転職する人へ
退職時に大事なこと・大変だったこと
今回の転職で一番大変だったのは退職時でした。
後任が決まらないまま、つなぎで管理を引き受けることになった同僚の拒否感が強く、十分な引き継ぎができませんでした。
退職まで現場はそのままの体制で、月次業務もほとんど自分でこなしました。有休消化中に急遽ヘルプに入った職員のフォローも行いました。
管理薬剤師は3ヶ月以上前に辞意を伝える必要があり、4月末に退職の意向を伝えて8月入社となりました。
在宅業務で関係先が多いため、後任が決まるまでは社外に口外しないよう配慮が必要でした。
入社3ヶ月で大事なこと
わからないことはすぐに聞くこと。これまで管薬の役職についていても、現場業務には関係ないので、指示にしっかり従うことが大切だと感じています。
これから転職する人へ、一番伝えたいこと
無理をしていると思う時は、違う環境を考えてみてほしい。
働いている会社に疑問を感じたら、抱え込まずに周りの信頼できる人に相談した方がいいです。
転職失敗しないためのポイントは、
- 自分が今の職場でどんな条件・環境に置かれているかをまず整理すること
- 現場のワークフローを確認した上で、転職時に求める条件と譲れない条件をリストアップすること
そして一番のアドバイスは、早く転職した方がいい、ということ。
不安で動けないより、一度求人を見て情報を集めてみて。
私も転職しないことも視野に入れながら活動を始めましたが、面接を受けた時点で気持ちが固まりました。

「早く転職した方がいい」——後任が決まらない中でも最後まで責任を果たしたCさんだからこそ、この言葉に重みがあるよね。悩んでいる人は、まず求人を見るだけでもいい。動き始めることが大事!
まとめ:17年目・3回目転職の体験から学べること
今回のCさんの体験談から見えてきたポイントをまとめます。
- 権力集中・人員削減が続く職場は、改善を待たず環境を変える選択肢を持つ
- 子育て中・管薬経験あり・40代近くでも、条件を絞れば年収現状維持での転職は可能
- マイナビ薬剤師のような実績あるエージェントに交渉を任せると、多忙な中でも活動しやすい
- 職務経歴書はAIで下書きを作り、エージェントに確認してもらうと効率的
- 譲れない条件(人員体制・子育て理解)を明確にしておくと、2社の面接で内定まで進める
「絶対に転職してよかった」と言い切れるCさんの言葉が、同じように悩んでいる方の背中を押せれば幸いです。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。

17年のキャリア・3回の転職・子育て中・管薬経験・年収ほぼ維持。条件が複雑でも、優先順位を明確にして動けば転職は必ずうまくいく。Cさんの体験談がみなさんの背中を押すきっかけになれば嬉しいな!



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