- 薬剤師1年目で転職って、早すぎない?
- 1年未満で辞めると、次の転職に不利になるの?
- スキルが身についていないのに、ちゃんとやっていけるの?
入社からわずか9ヶ月での転職。「まだ1年も経ってないのに…」という罪悪感や不安を感じている方は多いと思います。
でも、環境が原因なら早めの行動が正解なこともあります。
この記事では、薬剤師1年目で在宅専門調剤薬局から門前調剤薬局へ正社員転職したBさんにインタビューし、そのリアルな体験談をまとめました。
残業50時間超・残業代なし・昼休憩なし。
そんな環境から、残業ゼロ・昼休憩1時間半の職場へ転職するまでのリアルな道のりを、包み隠さず話してくれました。
この記事を読むことで、1年未満の転職への不安・罪悪感を和らげ、自分を守るための一歩を踏み出すヒントが得られます。

在宅専門薬局から門前調剤薬局へ。1年目でも環境が悪すぎると感じたなら、思い切って行動することが大切。罪悪感より自分を守ることを優先した体験談、ぜひ参考にしてね。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。
薬剤師1年目で転職した体験者プロフィール
体験者プロフィール

20代女性薬剤師 Bさん
- 薬剤師1年目(勤務歴9ヶ月)
- 在宅専門調剤薬局 → 約6ヶ月(前職)
- 調剤薬局・循環器科+内科 門前 → 現在約3ヶ月(現職)
- 転職回数:1回(正社員→正社員)
- 年収推移:550万円 → 450万円(ダウン)
- 転職活動期間:約1ヶ月
Q. 一言でいうと、どんな転職でしたか?
ブラックな環境からの「緊急避難」転職です。面接で聞いた話と実際が全く違い、残業は当たり前・残業代なし・昼休憩なし。
このままだと精神的にも肉体的にも限界が来ると感じ、1年未満でも転職を決断しました。
転職満足度は4/5。年収は100万円ダウンしましたが、それ以上に生活の余裕と充実感を取り戻せました。

1年未満での転職、不安も罪悪感もあったはずなのに、しっかり自分で判断して動けたのがすごい。9ヶ月の経験でも、転職できたという事実が一番の証拠だね。
転職を考えたきっかけ(3つの理由)
Q. 転職を考えたきっかけを教えてください
大きく3つあります。
1つ目は、面接時に聞いていた話と実態が違ったことです。
新卒入社なので、まずは薬局内で数ヶ月研修をするという話でした。しかし実際には研修などなく、いきなり在宅訪問の引き継ぎからスタート。
薬のことも実践的なことも分からない状態で、「患者さんの訴えをきちんと返答しろ」「不安に思わせる言動はするな」と言われ、正直ひどいなと感じました。
2つ目は、定時にほぼ上がれなかったこと。6ヶ月間で定時に上がれたのは3日だけ。
訪問先での突然の臨時処方、長距離運転(ひどいときは1日100km超)、終末期患者の初回訪問が定時ギリギリに入って21時帰宅という日が日常でした。
そもそも残業が当たり前の環境でした。
3つ目は、残業代が出なかったこと。
残業代は払うと言われていたのに、タイムカード管理がされていないため実際には支払われませんでした。
自分で記録をつけていた残業時間は50時間を超えていました。
Q. 「このままじゃ無理だ」と思った瞬間は?
臨時配薬でバタバタしているとき、「なんか忙しそうだね〜」とちょっと小馬鹿にするような感じで言われた瞬間です。
「そんな言う暇があるなら手伝ってくれよ…」と思いました。フォローどころか気にも留めてもらえない状況に、このまま続けることの限界を感じました。
Q. 前職のやりがいはありましたか?
ありました。在宅訪問では患者さんから感謝の気持ちを伝えられることが多く、次はどんな話をしようかなと楽しいときもありました。
ただ、やりがいがあっても、体や精神が壊れてしまっては意味がない。そう考えて転職に踏み切りました。

面接と実態がこんなに違う、残業代も出ない、それは本人の問題じゃなくて完全に環境の問題だよ。やりがいを感じながらも「これは違う」と判断できたのは正解だったね。
「辞めていいのか」という迷いと乗り越え方
Q. 「1年も続けられなかった」という罪悪感はありましたか?
ありました。最初は「3年は辞めずに頑張ろう」と決めていたので。
でも月日を重ねるにつれ、「このままだといつか調剤事故か交通事故を起こすかもしれない」「精神的に壊れるかもしれない」と感じるようになりました。
周りに相談したとき「1年未満で辞めても大丈夫」「1年未満なら、自分の経験がまだ足りなかったという理由が言いやすいよ」というアドバイスをもらって、少し気持ちが楽になりました。
Q. スキルが身についていないのに辞めて大丈夫か、不安でしたか?
もちろんありました。
外来対応の経験が一切なかったので、転職してからやっていけるかかなり不安でした。1年未満の経歴で雇ってもらえるところがあるのかも心配でした。
でも実際に転職してから約3ヶ月で、外来対応・ピッキング・発注業務など基本的なことはほとんどできるようになりました。
周りのフォローのおかげで、思っていたより早く馴染めています。
Q. 「甘えているだけかも」と思ったことは?
ありました。周りの薬剤師は文句を言いながらも仕事をこなしていたので、「私がただ甘えているだけなのかな」と思っていました。
親や友人に相談したら「甘えではない、環境が悪すぎる」と言ってもらえて、やっぱりこの環境はダメだったんだと気づくことができました。
Q. 転職を迷ったとき、どう行動しましたか?
まずは親に相談しました。
「このままここで働くのは嫌だ」と素直に伝えました。同時に転職サイトに複数登録して、どんな求人があるか情報を収集しました。
家族からは最初「3年は頑張れ」と言われていましたが、私が疲弊しきっているのを見て「すぐにでも変えたほうがいいのではないか」と賛成してくれるようになりました。

「甘えかも」って思うくらい真面目に考えていたからこそ、ちゃんと相談して答えを出せたんだよ。一人で抱え込まずに周りに話してみることって、本当に大事だね。
転職活動の実際
Q. 転職エージェント・サービスはどう使いましたか?
結局、転職エージェントは利用しませんでした。知人から薬局を複数紹介していただき、そのまま面接・就職に至りました。
職場の内部事情や人間関係、雰囲気をよく知る人からの紹介だったため、信頼度が高く安心感が違いました。
Q. 「1年目の転職」について、面接官からどう言われましたか?
マイナスなことは特に言われませんでした。
むしろ「次の転職は失敗してほしくない、環境や人が良いところに転職してほしい」と気にかけていただきました。
後から知ったのですが、前職はブラックで有名な薬局だったそうです。薬局名を言ったら「それは早めに転職して正解でしたね」と言っていただけました。
Q. 早期離職でマイナス評価を感じた場面は?
特にありませんでした。
Q. 転職活動で一番大変だったことは?応募・内定の数は?
働きながらの転職活動だったので、時間を捻出するのが一番大変でした。どうしてもすぐに辞めたかったので、できる限り時間を作って見学や面接に行きました。
応募4件・面接2件・内定2件。転職活動期間は約1ヶ月でした。
Q. 面接で工夫したことは?
前職の愚痴や悪口をなるべく言わないようにすることが一番大変でした。
面接では「自分を良く見せようとしない、自然体で受けよう」と決めていました。分からないことは正直に分からないと伝え、自分がどんな人物かが伝わるよう心がけました。
Q. 転職先を決めた「決定打」は?
人が良かったことです。職場全員の人柄がとても良く、働く雰囲気が悪くないと感じました。
そして「薬剤師としてまだ未熟な自分をちゃんと育ててくれる」「外来をしっかり教えていく」と明言してくれたことが決め手になりました。

「育ててくれる」って言ってくれた職場に出会えたのは、知人紹介というラッキーもあったんだよね。知人のつてがない場合は、転職エージェントが同じ役割を果たしてくれる。職場の内情を教えてくれたり、見学に同行してくれるエージェントもあるから活用してみてね。
転職後の変化(残業ゼロ・生活が一変)
Q. 年収が550万→450万に下がりましたが、後悔していますか?
年収ダウンは少しマイナスポイントです。
ただ、それ以上に自分の生活に余裕ができ、楽しく働けているので結果的には良かったと思っています。転職満足度4/5の評価です。
転職先選びで絶対に譲らなかった条件は「残業がないこと」「残業代が確実に払われること」「昼休憩が取れること」の3つ。
年収は下がっても、これが守られるなら全然OKと決めていました。
Q. 転職後、実際に変わったことは?
残業はゼロです。今のところ毎日定時で上がれています。帰宅後に趣味の時間が取れるので、毎日がとても充実しています。
昼休憩も1時間半取れるので、昼ご飯を食べに行ったり買い物に行ったりと自由に過ごせています。前職では昼休憩もほぼ取れなかったので、本当に別世界です。
Q. 1日の流れはどう変わりましたか?
前職は8時過ぎ出社・昼休憩なし・21時帰宅という生活でした。
現職はきっちり定時退勤。今のところ残業ゼロです。
Q. 転職後に感じたギャップはありましたか?
訪問薬剤師と違って、普通の調剤薬局だとずっと調剤室にいることが少し窮屈に感じることがあります。
毎日車に乗って外に出て患者さんと会う、という環境とは全く異なるので、ちょっと外に出たくなる瞬間はありますね。
ただ、これはマイナスというより慣れの問題だと感じています。
現職は人間関係も良く、分からないことがあればすぐに周りに相談できるので、前職とは比べ物にならないほど働きやすいです。

残業50時間超・残業代なし・昼休憩なしの環境から、残業ゼロ・昼休憩1時間半の職場へ。年収は下がったけど、生活の充実度は全然違うね。
転職前後で大事なポイント&これから転職する人へ
退職時に大事なこと
退職の意思を確実に伝え、拒否されないよう届け等は内容証明で送ること。引き継ぎ等はなかったので、意思を伝えてすぐに辞めることができました。
伝えるのはかなり勇気が必要で怖いですが、大事なのは「絶対に辞めてやる」という強い意志を持つことです。
入社3ヶ月で大事なこと
分からないことは何でも先輩に聞くこと。嫌な顔せず教えていただけるので、どんどん質問することが大事です。
掃除は率先して行い、仕事を振られたら喜んで引き受ける。何事もテキパキ動くことで、職場への溶け込みが早くなります。
これから1年目で転職を考えている人へ
1年未満で辞めることを「甘え」と感じてしまうかもしれません。
でも1年未満だからこそ、転職の理由はそれほど難しく考える必要はありません。
「自分の経験がまだ足りなかった」「もっと基礎から学べる環境が必要だった」という理由が自然に使えます。
もしこのままだと自分が壊れてしまうと感じているなら、今すぐ行動することをおすすめします。不安な状態での転職でも、行動してみると案外すんなりいくものです。
何よりも自分を一番大切にできる選択をしてほしいです。時期が早すぎるかも、3年は我慢すべきかもと悩む前に、まず周りに相談して動き出してみてください。
- 面接内容と実態の乖離・残業代未払い・昼休憩なし——これは環境の問題。1年未満でも転職を検討する
- 1年未満の転職は「経験不足」という理由が使える——罪悪感より自分を守ることを優先に
- 「甘えかな」と感じたら信頼できる人に相談する——第三者の目線が判断を後押しする
- 知人からの紹介は内情がわかる強力な選択肢——エージェントと並行して活用する
- 転職先選びの絶対条件を明確にする——残業・昼休憩・残業代など最低ラインを決めておく
- 面接は自然体で——自分に合う職場を探す姿勢が大切。ウソのない自分を見せる
- 職場見学を必ず行う——いち早く辞めたい状況でも、見学で雰囲気を肌で確認する
- 退職意思は内容証明で確実に——強い意志を持って動くことが成功の鍵

転職は怖いけど、しっかり準備して自分の軸を持てば必ず道は開ける。この体験談が少しでもあなたの背中を押せたら嬉しいね。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。


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