- 4回も転職するって、そんなにうまくいくの?
- 30代後半からの転職は難しいって聞くけど…
- 調剤とドラッグストア、どっちが実際いいの?
何度も転職を繰り返すことへの不安や迷い、感じている方は多いと思います。でも実際に転職を重ねてキャリアアップしている薬剤師がいるのも事実です。
この記事では、ドラッグストア・調剤薬局を合わせて4回の転職を経験し、現在は最大手ドラッグストアで年収680万円・管理薬剤師として活躍されている薬剤師の方にインタビューし、そのリアルな声を分かりやすくまとめました。
転職満足度が1/5だった「失敗転職」の詳細や、なぜ年収100万円ダウンでも決断したのか、30代後半の転職は本当に難しいのか、包み隠さず話してくれました。
この記事を読んでいただくことで、複数回の転職への不安を和らげ、自分らしいキャリアを描く一歩が踏み出せるようになります。
- 4回の転職でも年収は最終的に680万円にアップ
- 30代後半の転職でも難易度は下がる(経験があるから)
- 家族経営薬局は事前調査が命(2ヶ月で退職した失敗談)
- 転職エージェントを全転職で活用し、条件を妥協しなかった
- 「大学時代から描いたキャリア設計」が今の成功につながっている

OTCから調剤、そして再びドラッグストアへ。計画的にキャリアを積んできた薬剤師さんのリアルな体験談だよ。失敗談も含めてすごく参考になるから、ぜひ最後まで読んでね。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。
4回転職した薬剤師のリアルなプロフィール
体験者プロフィール

40代前半 薬剤師 Aさん
- OTC専門薬剤師(ドラッグストア)→ 3年
- 調剤+OTC薬剤師(ドラッグストア)→ 17年(管理薬剤師13年)
- 転職回数:4回(DS→DS→調剤→調剤→DS)
- 転職時の年齢:25歳 / 31歳 / 37歳 / 38歳
- 年収推移:450万→400万(退職前620万)→700万(退職前750万)→700万→600万(現在680万)
Q. 転職を繰り返してきた根本的な理由は?
もともと「乳児から高齢者まで薬剤師としてトータルサポートをしたい」という目標を大学時代から持っていました。
OTC・健康食品・調剤・在宅など、様々な知識と経験が必要だと考え、「今いる環境で得られるものが少なくなったとき」に次のステップに進む判断をしてきました。
転職の目的は環境が嫌だからではなく、キャリアアップと年収アップが主でした。4回目のみ、職場環境が原因での転職となっています。

大学生のときから「こういう薬剤師になりたい」という軸があって、それに沿って転職先を選んできたのがすごい。計画的にキャリアを積み上げてきた好例だね。
1回目の転職|OTC専門からOTC+調剤へ(25歳・満足度4/5)
Q. なぜ最初の転職を決めたのですか?
1回目の転職は25歳のとき。
最初のドラッグストアでOTC専門薬剤師として3年働き、「1000人以上の接客経験を積み、これ以上ここで新しく得られることが少ない」と感じたことがきっかけです。
OTCを続けながら調剤も経験できる環境への転職を選び、次のキャリアステップを踏みました。
Q. 年収が450万→400万に下がる不安はなかった?
正直、不安はありました。
調剤未経験だったため、入社時は年収がダウンするのは仕方ないと割り切りました。ただ「調剤の経験を積めば必ず上がる」という確信がありました。
実際、退職前は620万円まで回復しています。
Q. 実際に働いてみて大変だったことは?
処方箋枚数が多い店舗に配属されたため、残業が月20〜30時間の状態が続きました。入社して3ヶ月で1人薬剤師として祝日シフトに入ることになり、非常に不安でした。
調剤未経験での転職だったため、OTCとは比べ物にならないほどの勉強量が必要でした。
処方箋医薬品は新薬がどんどん出てくるうえ、病態の知識も求められるため、学ぶことが山積みでした。
Q. それでも転職して良かったと思えた理由は?
調剤の知識が身についてきたとき、「自分に自信がついてきた」と感じました。日・祝が固定休みになり、生活リズムも安定。
退職前には年収620万円まで上がりました。

1回目の転職は成功してるね。スキルの幅を拡げられたし、年収も最終的には大きくアップ!
- OTC専門で成長の限界を感じ、次のステップとして調剤業務を選んだ
- 入社時は年収ダウン(450万→400万)も、退職前は620万に回復
- 残業月20〜30時間と大変だったが、知識と自信を手に入れた
- 満足度:4/5
2回目の転職|ドラッグストアから調剤薬局へ(31歳・満足度5/5)
Q. 転職のきっかけは何でしたか?
2回目の転職は31歳のとき。
岐阜県で勤務していましたが、親の体調不良をきっかけに大阪に戻ることになり、転職が必要になりました。
キャリアアップが目的ではなく、やむを得ない事情でしたが、結果的に大成功となりました。
Q. 転職先を決めた理由は?
決め手は3つです。
- 人事担当者の印象が良かった
- 年収が希望通り(750万)で通った
- スタッフに旅行やグルメ好きが多く、自分の趣味と合いそうだった
「仕事の条件だけでなく、人間関係や趣味の合う人がいるか」まで見て選んだのが良かったと感じています。
Q. キャリアと年収はどう変わりましたか?
前職では管理薬剤師・施設在宅業務を担当していましたが、転職後はそれに加えて本社の教育研修部で研修担当も経験しました。
年収は620万→700万にアップし、退職前は750万まで上昇しています。
Q. 2回目が満足度5/5だった理由は?
同じ趣味のスタッフが集まっていたため、毎日楽しく働けました。
薬剤師の人員も十分で、業務の負担もほとんどなし。年収も上がり、プライベートも充実。文句なしの職場でした。
ただ、施設在宅が多い店舗への異動後は透析クリニックの門前で祝日も営業、往診同行が月8回以上あり残業も増えました。
良い環境から苦しい環境への変化が、次の転職を考えるきっかけの一つになります。

やっぱり働く環境はとても大事。周りの人との関係性が良いと人生が明るくなるよね。
- 親の体調不良がきっかけで大阪へ転職、結果的に大成功
- 年収620万→700万(退職前750万)にアップ
- 人間関係抜群で毎日が楽しい職場だったが、後半の異動で負担増
- 満足度:5/5
3回目の転職|在宅特化を目指したが…満足度1/5(37歳・失敗転職)
Q. なぜ在宅特化の薬局を選んだのですか?
目標とする「トータルサポート」を実現するために、まだ自分に足りていなかった「終末期医療における在宅経験」を積むことが目的でした。
個人在宅の件数が非常に多く、無菌調剤も行っている薬局を選びました。
Q. 実際に働いてみたらどうでしたか?
業務内容は充実していました。輸液・麻薬・注射薬などの専門知識が身につき、看護師との密な連携も経験できました。
ただ、配属になったのが家族経営の店舗で、完全に「輪の外」に置かれてしまいました。
マイルールが横行しており、疑義照会すべき案件を勝手に変更されることも。就業規則も形式上のもので、休憩時間はあってないような状態でした。
2ヶ月で退職を決断しました。
🚨 家族経営薬局で実際に感じたデメリット
- マイルールがあり、それが正しくなくても従わないといけない
- 疑義照会すべき処方を勝手に変更する(服薬安全上の問題も)
- 就業規則がしっかり守られていない
- 休憩時間がほぼない状態
- グループの輪ができており、新入りは入れない

全ての家族経営がこうって訳ではないけど、大手などに比べるとこういう傾向はある。
Q. 面接で迷った質問は?
面接の場で、「夜中にオンコール対応できますか?」という質問に即答を追られました。お酒を飲む日もあるのに即答しないといけない空気で、非常に迷いました。
また、「片道70kmまで通勤圏内だが大丈夫か」という質問も。
実際にはかなり遠い距離で困惑しましたが、両方その場でなんとか回答しました。こういった条件面は、面接前に確認・整理しておくべきでした。
Q. 今振り返って、何が失敗の原因でしたか?
店舗見学には行きましたが、忙しそうで気になる点を質問できませんでした。
「業務分担はどうしているか」「店舗をどうやって回しているか」を聞けていれば、入社を見送れたかもしれません。
また、家族経営薬局のデメリットについて事前に調べていなかったことも後悔しています。
求人票や面接だけでは見えない「職場の実態」を確認する方法を持っておくことが大切です。

3回目の転職は唯一の「失敗転職」。なぜ失敗したのか、どうすれば防げたのか。リアルな経験を話してくれたよ。
- 在宅経験自体は得られたが、家族経営の職場で疎外感を感じ2ヶ月で退職
- 年収は750万→700万とダウン
- 失敗の原因:店舗見学で質問できなかった+家族経営のリスクを調べなかった
- 処方箋を持って事前に店舗の雰囲気を確認するべきだった
- 満足度:1/5
4回目の転職|最大手ドラッグストアへ(38歳・満足度5/5)
Q. 年収700万→600万のダウンでも決断できた理由は?
4回目は38歳での転職。
年収は100万円ダウンとなりましたが、迷いはそれほどありませんでした。
理由は3つです。
- 調剤報酬のマイナス改定が続いても、OTCがある最大手なら安定している
- マニュアルと就業規則がしっかりしており定年まで働けそう
- 「一時的な年収ダウンは頑張って取り戻す」という強い覚悟があった
実際、現在は680万円まで回復しています。
Q. 転職先を決めた「決定打」は?
最大手であることに加え、1分単位で残業代が支払われ、有給・希望休もしっかり取得できる環境であること。
また、レセプト入力から請求まで薬局業務全般を習得できることも大きな魅力でした。
「乳児から高齢者までのトータルサポート」という自分のキャリア目標を最も実現できる環境だと感じたことが決め手になりました。
Q. 実際の働きやすさは?
調剤業務以外に事務業務の負担もあり、大変と感じることはあります。
ただ、残業代はきちんとつき、有給も希望休も取れる環境は安心感があります。
レセプト入力から請求まで一通りできるようになり、「薬局業務全般ができる薬剤師」という自信もついてきました。
Q. 30代後半の転職、難しかったですか?
難しくなかったです。
むしろ逆で、管理薬剤師・施設在宅・教育研修などの経験が武器となり、20代の頃より評価されやすかったと感じています。
薬剤師は経験とスキルが評価される職種なので、キャリアを積めば積むほど転職は有利になる。そういう実感があります。

しっかりキャリアを積めば30代での転職も問題なし。大事なのは年齢ではなく、そこまでの経験がどうなのかだね。
- 年収100万ダウンも「定年まで働けるホワイト大手」という確信があった
- 現在年収680万円まで回復
- 1分単位残業代・有給・希望休がすべて取れる働きやすさ
- 30代後半でも難易度は下がった(経験があるから)
- 満足度:5/5
転職を複数回成功させた「エージェント活用術」
複数のエージェントを使ったことが成功の鍵だった
今回の4回の転職を振り返ると、転職エージェントを活用したことが成功につながった最大の要因でした。
エージェントなしで一人で求人を探していたら、これほど良い条件の転職先に出会えなかったかもしれません。
特に効果的だったのは、複数のエージェントを使って求人を比較したことです。各社によって紹介できる求人の幅や強みが異なるため、1社だけに絞ると選択肢が狭まります。
エージェントを使って良かった理由
エージェントを使って良かった理由は大きく4つあります。
- 対面や電話で希望条件をしっかり聞いてくれた:詳しく伝えるほどミスマッチが減る
- 求人をリスト化して比較しやすくしてくれた:複数の選択肢を横並びで見ると判断しやすい
- 面接サポートまでしてくれた:志望動機添削・面接対策で内定率が上がる
- 一人では知れない職場の実態も教えてくれた:口コミサイトと組み合わせると精度が上がる
エージェントを上手に使う3つのポイント
エージェントを上手く使うポイントは大きく3つあります。
- 最低2〜3社に同時登録する:求人の重複を避けながら幅広く比較できる
- 希望条件を具体的な数字で伝える:年収・勤務地・休日など曖昧にしない
- 提案を鵜呑みにしない:自分の軸を持って「本当に合っているか?」を判断する

複数のエージェントを活用することが転職成功の鍵だよ。条件をしっかり伝えて、自分の軸を持って判断しよう!
調剤とドラッグストア、両方経験してわかったこと
OTC→調剤で大変だったことと、事前にやるべきこと
OTCから調剤への転職で最も大変だったのは新しい知識の習得量の多さでした。
OTC医薬品は成分の種類が少なく、接客力があれば対応できますが、処方箋医薬品は新薬が次々と出てきます。薬の知識だけでなく、病態の理解も必要です。
事前にやっておけばよかったことは薬理学の復習です。
作用機序がわかれば薬の知識はスムーズに入ってくるため、転職前に薬理学を復習しておくと現場での適応が速くなります。
調剤→調剤併設ドラッグストアで大変だったことと、事前にやるべきこと
最も苦労したのは「調剤業務だけやっていればいい」というマインドを捨てることでした。
調剤併設ドラッグストアでは、要指導・第1類医薬品の販売・接客・OTCノルマ・長い営業時間と、調剤専門薬局より仕事量が大幅に増えます。
事前にやっておけばよかったことは2つです。
- OTCに自信がない方はOTCの参考書で基礎を学ぶこと
- レセプト入力から請求まで、医療事務の業務を事前に勉強しておくこと
両方経験して感じること
「調剤とOTCはどちらも薬剤師に必要な知識で、両輪だ」と感じています。
患者さんから処方箋医薬品の質問も、市販薬の質問も両方来ます。どちらの知識も持っている薬剤師が、本当の意味でトータルサポートができるのだと。

色々な経験を経て、自分の理想に近づくことができてる。素晴らしいキャリアだね。
転職活動で一番大変だったこと・工夫したこと
Q. 求人比較で苦労したことは?
条件に合う会社を比較するとき、求人票だけでは見えない「会社の実情」を知りたくて、オープンワーク・転職会議・エンカイシャなど複数の口コミサイトを読み漁りました。
リアルな声が多く参考になりましたが、登録・閲覧にかなりの時間がかかりました。
Q. 職務経歴書で工夫したことは?
自分の経験をどう最大限アピールするかに悩みましたが、「経験や実績を数字で表す」ことでインパクトが出るよう工夫しました。
「接客対応件数」「管理薬剤師として担当した店舗数」など、具体的な数字を入れることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。
Q. 面接でリアルに聞かれた質問は?
面接では以下のような質問をされました。参考にしてください。
- 前職からの転職理由
- 自分の長所と短所
- 1人薬剤師店舗への配属になる可能性が高いが、対応できるか
- 数ある会社の中でなぜここを希望したか
- 希望年収はいくらか
- 将来どのような薬剤師になっていたいか
- 在宅医療における経験・実績
- 処方箋枚数獲得のために努力してきたこと
- 「2025年問題についてどう考えるか」(答えられずに「もっと勉強すべき」と指摘された)
特に印象に残ったのが「2025年問題についてどう考えるか」という質問でした。
答えられず、面接官に「もっと勉強しないとダメだよ」と言われた経験から、時事問題・医療政策への理解は面接前に必須だと実感しています。

面接ではある程度共通の質問があるから事前に準備と練習しておこう。
転職前後で大事なポイント&これから転職する人へ
退職時に大事なこと
「もう辞めるからと手を抜かないこと」これが最も大切です。
薬剤師業界は思いのほか狭く、評判は回ります。最後まで誠実に仕事をすることが円満退社につながり、将来の評判も守ります。
入社後3ヶ月で大事なこと
仕事をバリバリ頑張るより先に、スタッフとのコミュニケーションを大切にすること。
どんなに仕事ができても、人間関係がうまくいかないと職場は居心地が悪くなります。
最初の3ヶ月は「信頼関係を築く期間」と割り切って行動することが、長く働くための基盤になります。
転職前にやっておくべき情報収集
一番のおすすめは、実際に転職先の薬局に処方箋を持っていくことです。
自分の親の処方箋でもいいので、実際に患者として訪問することで、雰囲気・スタッフの対応・忙しさを肌で感じることができます。
3回目の失敗転職の反省から、強く勧めたいです。
絶対に妥協しなかった条件は?
「自分が納得できる年収かどうか」これが唯一妥協しなかった点です。
年収は具体的な数字として交渉できるため、エージェントに希望を明確に伝え、希望が通らない企業は選ばないという姿勢を貫いてきました。
これから転職する人へのメッセージ
「正しい選択だと思います。あなたの未来はきっと明るくなります。」
転職への迷いは誰もが感じるものです。
でも、抜かりない情報収集をして、後悔のないように動けば、必ず良い環境にたどり着けます。
「絶対に譲れない条件だけはブレずに守る」。それだけを意識して動いてみてください。

4回の転職を経て年収も上がり、目標のキャリアも実現できた体験談はすごく勇気をもらえるよね。失敗転職の話も包み隠さず話してくれて感謝!
まとめ:4回転職した薬剤師から学べるポイント
今回の体験談から見えてきた大切なポイントをまとめます。
- キャリアの軸を持つ——「何のために転職するか」を明確に
- 年収交渉は妥協しない——希望を数字で伝え、合わなければ断る勇気
- 家族経営薬局はリスクあり——事前の質問と職場見学を徹底する
- 処方箋を持参して事前見学——職場の雰囲気を肌で確認
- 口コミサイトを複数チェック——オープンワーク・転職会議などを活用
- 退職時は最後まで誠実に——薬剤師業界は狭い
- 入社後3ヶ月はコミュニケーション優先——信頼関係が長く働く土台
- 30代後半の転職は難しくない——経験があるほど評価される
4回の転職を経て年収680万円・管理薬剤師として活躍されているこの方の軌跡は、「転職は回数ではなく、目的と準備が大切」ということを改めて教えてくれます。
ぜひこの体験談を参考に、自分らしいキャリアを切り開いてください。

転職は怖いけど、しっかり準備して自分の軸を持てば必ず道は開ける。この体験談が少しでもあなたの背中を押せたら嬉しいね。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。



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