- 3年目で転職するのは早すぎる?
- 大手調剤から中小に移って、本当にやっていけるの?
- 同じエリアで働き続けたいのに、転勤や人事の都合に振り回されたくない…
新卒で入った大手調剤薬局を2年で離れ、3年目で関西の中小調剤薬局へ転職。「まだ3年目なのに」「大手を辞めてもったいない」と感じる方は多いと思います。
でも、人事異動や転勤の都合で20代の大切な時間を会社に振り回されるくらいなら、自分の人生を優先して動くのも正解です。
この記事では、大手調剤薬局から関西の中小調剤薬局へ正社員転職したCさんにインタビューし、そのリアルな体験談をまとめました。
人員不足での残業、希望が通らない人事、同棲のためのエリア変更の先延ばし。
そんな大手の環境から、完全週休二日制・休みが固定の職場へ転職するまでのリアルな道のりを、包み隠さず話してくれました。
この記事を読むことで、3年目での転職への不安を和らげ、大手と中小どちらが自分に合うかを見極めるヒントが得られます。
大手調剤から中小へ転職した体験者プロフィール
体験者プロフィール

20代薬剤師 Cさん(3年目)
- 薬剤師3年目
- 大手調剤薬局 約2年 ※前職
- 中小調剤薬局(関西・在宅/施設対応あり)※現職
- 転職回数:1回(正社員→正社員)
- 年収推移:550万円 → 500万円(ダウン)
- 転職活動期間:約6ヶ月
Q. 一言でいうと、どんな転職でしたか?
会社の都合に振り回されない働き方を選ぶための転職です。大手では人員不足の中で残業が続き、同棲のためのエリア変更も1年以上先延ばしにされてしまいました。
このままでは20代の大切な時間を会社の人事異動の都合で無駄にしてしまうと感じ、思い切って関西の中小調剤薬局へ移りました。
転職満足度は3/5。年収は50万円ほど下がりましたが、休みが固定になり、プライベートを充実させられるようになりました。
理想どおりとはいかない部分もありますが、転職したこと自体に後悔はありません。

大手から中小への転職、しかも3年目という早めのタイミング。会社の都合で人生を左右されるくらいなら、自分で環境を選びにいく——その判断はすごく大事だと思う。
転職を考えたきっかけ
Q. 転職を考えたきっかけを教えてください
大きく2つあります。
1つ目は、人員不足がまったく改善されなかったことです。
エリア長に「人を増やしてほしい」と交渉しても増やす気はなく、「今いる人で頑張っていこう」と言われてしまいました。
2つ目は、同棲のためのエリア変更を希望したのに、1年以上も先延ばしにされたこと。これ以上は待てませんでした。
私はもともと全国転勤コースで入社していました。
すぐに希望エリアへ移るには「エリア指定」に変更するしかなく、その場合は給料が大きく下がってしまう可能性がありました。
待っていても希望は通らない、かといってエリア指定にすると収入が下がる。それなら転職した方が早いと考えました。
Q. 「このままじゃ無理だ」と思った瞬間は?
患者さんの待ち時間が2時間以上になることが当たり前で、外出してもらうことも多かったんです。
定時後に外出された方の監査のために、2〜3時間も残業する日があり、これが日常になっていました。
人を増やす交渉も通らない中でこの働き方が続くと分かったとき、「ここにいても状況は変わらない」と感じました。
Q. 大手での仕事にやりがいはありましたか?
正直に言うと、大手はルールを守って働いていれば仕事が回る環境でした。
それは楽な反面、自分で考える力はまったく身についていなかったと、転職してから痛感しました。やりがいという意味では、物足りなさを感じていたのかもしれません。

大手は仕組みが整っている分、決められた通りに動けば回ってしまう。安定と引き換えに「自分で考える経験」が積みにくい、というのは大事な気づきだね。
「3年目で辞めていいのか」という迷い
Q. 短い在籍期間での転職に、不安はありませんでしたか?
ありました。3年目という短い年数での転職になるので、面接でその理由をどう説明すればいいか、というのが一番の不安でした。
Q. 3年目の転職で不利に感じたことはありましたか?
転職先では「一人前の薬剤師」として扱われるので、初めて経験することでも丁寧には指導してもらえませんでした。
そこは覚悟しておくべきだったなと感じています。
Q. ほかに不安だったことは?
中小に移ると在宅や施設の対応が増えるので、緊急の対応や、自分で考えて動く機会が増えることに不安を感じていました。
Q. 「やっぱり転職しない方がいいかも」と迷ったことは?
それはなかったです。
前の会社の上司やエリア長に意見が通らないことへの不満が大きかったので、転職をやめようかと迷うことはありませんでした。

「3年目だと指導してもらえない」「在宅で自分で動く機会が増える」——不安を具体的に言葉にできているのが良い。迷わず動けたのは、不満の中身がはっきりしていたからだね。
転職活動の実際
Q. 転職エージェント・サービスはどう使いましたか?
ファルマスタッフで転職先を探しました。ただ、最終的には自分で薬局のサイトを見つけて、そこへ転職しました。
Q. エージェントを使ってよかった点・微妙だった点は?
ある程度、転職先の候補を絞り込むにはよかったです。
一方で、最後の決め手は自分で見つけた求人だったので、エージェント任せにしすぎないことも大事だと思いました。

転職エージェントはこういう使い方もOK!
Q. 面接で「3年目での転職理由」はどう説明しましたか?
同棲のためという理由と、前の会社の上司やエリア長に意見が通らないことへの不満があったため、と正直に伝えました。
短い年数での転職になった理由を、前職の悪口にならないように説明するのが難しかったです。
Q. 転職活動で一番大変だったこと・応募の数は?
希望条件に合った転職先を探すのに時間がかかったことです。
応募1社、面接1社。エージェントで候補を絞ったうえで、自分で見つけた1社に絞って臨みました。
Q. 書類づくりで工夫したことは?
職務経歴書は作成アプリを使うことで、スマホ1台で書くことができました。
Q. 面接で聞かれたこと・印象に残ったことは?
「3年目で転職した理由」と、「在宅の経験があるか」を質問されました。
Q. 転職先を決めた「決定打」は?
完全週休二日制で、プライベートも充実させられると思ったからです。

応募1社・面接1社で決めるのは思い切りがいい。でも「候補をエージェントで絞り、最後は自分で納得した1社」という流れは、ムダのない動き方だと思う。
転職後の変化
Q. 年収が550万→500万に下がりましたが、後悔していますか?
後悔はしていません。
そもそも大手のままエリア指定勤務に変更していたら、もっと給料は下がっていたはずです。そのケースと比べれば、今の職場の年収はむしろ高いんです。
ただ、転職先が忙しすぎて、理想どおりの転職ができているとは言えないのが正直なところ。だから満足度は3/5にしました。
Q. 転職後、実際に変わったことは?
自分で考えて行動しないとやっていけないということです。前職ではルールで守られていたんだと、転職して初めて気づきました。
休みの数が増え、休みの曜日も固定になったのは大きな変化でした。
Q. 1日の流れはどう変わりましたか?
前職は毎日8時間勤務+残業30分〜1時間で、休みの曜日はバラバラでした。
今は日によって10時間勤務+残業1時間のときもあれば、5時間勤務のときもあります。
残業は月10時間ほどで前職とほぼ同じですが、休みが固定になったのが一番うれしい変化です。
Q. 大手調剤と中小調剤、働いてみて感じた違いは?
何も考えず、ただ働くだけでいいなら大手が向いています。
全国転勤が可能なら給料もある程度もらえて、自分の能力にかかわらずルールを守るだけで働けるのは、大手のいいところです。
一方で人として、薬剤師として成長できるのは中小調剤だと感じています。ただ、中小のほうが大変なことが多いのも事実です。
頭を使って自ら行動できる人でないと、中小では「仕事ができる人」にはなれない、とも思いました。
Q. 転職後に感じたギャップはありましたか?
前職はルールを守るだけで仕事をこなせる場所で、考える力はまったく身についていなかったと、転職して感じました。
中小の薬局に移ったことで責任のある仕事を任されることが増え、頭を使って働くことの大切さに気づけました。
大変ですが、人として・薬剤師として成長できている実感があります。

「ルールに守られていた」ことに辞めてから気づく——これは大手出身の人がよく語る本音。年収は少し下がっても、考えて動ける環境を選んだのは将来への投資だね。
転職前後で大事なポイント&これから転職する人へ
退職時に大事なこと
早めに会社へ転職の相談をしておくことです。エリア変更や引き継ぎの都合もあるので、思い立ったら早めに動くのが安心です。
入社3ヶ月で大事なこと
前の店舗のルールはいったん忘れることです。
その店舗のルールや現状をまず理解することを優先しました。大手と中小ではやり方がまったく違うので、ここは特に意識しました。
これから3年目で転職を考えている人へ
実際に働く店舗に、一度患者として行って雰囲気を見ておくことをおすすめします。
「残業なし」と聞いていても実際はあったりと、店舗見学のときの話と違うことがあるからです。
見学のときも、案内してくれた店長だけでなく、ほかの社員の話も聞いておくべきでした。
あとは、結婚や子育てを考えたとき、その時も働ける場所なのかまで考えておくこと。
面接の時点で「子どもが生まれたら21時定時の勤務はできない」とはっきり伝えておくべきだったと反省しています。
それから、住む場所は特急が停まる駅の近くにしておけばよかったと感じています。お付き合いしている人とは、できれば別の会社を選ぶことも大事です。
店舗が違っても悪い情報が流れてきて、お互いを不安にさせてしまうことがあるからです。
- 会社の都合で人生を左右されないことを最優先に——転勤・エリア異動の条件は入社前に必ず確認する
- エージェントで候補を絞り、最後は自分で納得して決める——求人探しは自分でも動く
- 3年目は「一人前」扱い——丁寧な指導は期待せず、自分で動く覚悟を持つ
- 店舗見学だけでなく患者として雰囲気を確かめる——聞いていた話と実態が違うことがある
- ライフプランまで見据えて職場を選ぶ——結婚・子育て後も働けるか、面接で正直に伝える
- 大手と中小、自分に合うのはどちらか見極める——安定なら大手、成長なら中小

「何も考えずに働きたいなら大手、人として薬剤師として成長したいなら中小」というCさんの言葉が印象的。年収やルールだけでなく、自分がどう働きたいかで選ぶのが正解だね。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。


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