- 1年目・3年目だけど、もう辞めたい。でも早すぎる…?
- 「石の上にも三年」って本当なのか知りたい
- 20代で転職したら年収が下がらないか不安
- 今の職場がブラックなのか、普通なのか判断できない
まず、「20代の転職は早すぎる・経歴に傷がつく」というのは完全な誤解です。
当ブログに寄せられた20代〜若手薬剤師の転職実例では、入社9ヶ月で辞めた1年目も、適応障害で休職中だった4年目も、全員が転職に成功して環境を立て直していました。
ただし、30代の転職と同じ感覚で動くと失敗します。20代には20代の「勝ち方」があるからです。
この記事では、実際に20代で転職した薬剤師7人の一次データをもとに、年収と働き方がどう変わったのかを具体的な数字で公開します。
そのうえで、失敗しないための進め方を5ステップにまとめました。
- 20代の転職に「早すぎる」はない。1年目・9ヶ月での成功例もある
- 年収は下がる人が多い(▲50〜100万円)が、残業・休み・人間関係は全員が改善
- 20代は年収アップより「環境を立て直す転職」が中心
- 休職中でも活動1ヶ月で内定。20代の需要は十分ある
転職活動の全体像を先に押さえたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

20代は「伸びしろ前提」で採用してもらえる唯一の年代だよ。合わない環境で消耗し続けるより、早めに立て直すほうが絶対に得。この記事で20代転職のリアルを全部見せるね。
結論:20代の転職は「早すぎる」ことはない
- 20代は「若手歓迎・第二新卒」枠の需要があり、転職市場で不利ではない
- 1年目・3年目でも、理由を説明できれば採用されている実例がある
- 20代の転職は年収アップより「環境を立て直す転職」が中心
- 焦って決めず、エージェントで内部情報を集めるのが失敗しないコツ
なぜ20代でも需要があるのか
薬剤師業界は慢性的な人手不足で、若いうちから長く働いてくれる人材はどの業態でも歓迎されます。
調剤薬局・ドラッグストアはもちろん、企業でも「第二新卒・若手可」の求人は珍しくありません。
30代以降は「即戦力・マネジメント経験」が求められやすいのに対し、20代は経験の浅さより伸びしろで評価されるのが最大の強みです。
「石の上にも三年」は絶対ではない
「最低3年は続けないと転職で不利」とよく言われますが、当ブログの実例では1年目(勤務9ヶ月)で転職して環境を立て直した薬剤師もいます。
残業50時間超・残業代なし・昼休憩なしという職場を9ヶ月で離れ、残業ゼロの薬局に移った例です。
もちろん年数が短いほど面接で理由は聞かれます。ただ、「不満」ではなく「次に何をしたいか」で説明できれば、若さはむしろプラスに働きます。
20代前半と20代後半で戦い方は少し変わる
| 20代前半(〜25歳前後) | 20代後半(26〜29歳) | |
|---|---|---|
| 武器 | 伸びしろ・吸収力・長く働ける | 実務経験+まだ若い、の両取り |
| 狙える幅 | 未経験業態にも挑戦しやすい | 調剤・企業・在宅など選択肢が最も広い |
| 注意点 | 転職理由の言語化が特に重要 | 「なんとなく転職」だと軸がぶれやすい |
どちらの年代でも共通して言えるのは、20代のうちに動くほうが選択肢は広いということです。
30代になると即戦力・管理経験を求められる場面が増えていきます。
【実データ】20代薬剤師の転職で何が変わったのか
「転職したら年収は下がる?」「20代で環境は本当に変わる?」——気になるのはここですよね。
まずは当ブログに寄せられた20代〜若手薬剤師7人の実例データを見てみましょう。
20代薬剤師の年収の目安
厚生労働省の賃金構造基本統計調査などを参考にすると、20代薬剤師の年収はおおむね400〜500万円前後が目安です。
| 年代 | 年収の目安 |
|---|---|
| 20代前半(1〜3年目) | 約400〜450万円 |
| 20代後半(4〜7年目) | 約450〜550万円 |
| (参考)30代 | 約550〜650万円 |
7人の実例で見る転職後の変化
次に、実際に20代(+若手3年目前後)で転職した7人の「前後の変化」です。
| 年次・年齢 | 転職の内容 | 年収の変化 | 働き方の変化 |
|---|---|---|---|
| 1年目(9ヶ月) | 在宅専門薬局 → 門前調剤 | 550→450万円 | 残業50時間超・残業代なし → 残業ゼロ・昼休憩1.5時間 |
| 3年目 | 大手調剤 → 関西の中小調剤 | 550→500万円 | 完全週休二日・固定休に。希望エリアで働けるように |
| 4年目(20代) | 大手調剤(休職中)→ 企業 | 400→410万円 | 土日休み。パワハラ環境から脱出 |
| 3年目・女性 | 調剤薬局 → 在宅に強い調剤薬局 | 430→480万円 | 年収アップ+通勤短縮・残業減 |
| 28歳・4年目 | 病院 → オンライン服薬指導専門薬局 | 550→460万円 | ほぼ定時退社に(残業込→残業別表記) |
| 新卒〜5年目 | ドラッグストア→2回転職 | 650→600万円 | 残業60〜80時間 → ほぼゼロ・休日連絡なし |
| 29歳 | 正社員 → 派遣薬剤師(2年間) | 時給交渉で満足 | 働く時間と場所を自分で選べるように |
20代は年収アップより「環境を立て直す転職」が中心
7人のデータを見ると、年収が上がった人は7人中2人。
むしろ多いのは「年収を少し下げてでも、残業・人間関係・働き方を立て直した」パターンです。
30代の転職が「年収・キャリアアップ」を狙いやすいのに対し、20代の転職は「悪い環境を早めにリセットして、長く働ける土台を作る」のが主目的になるケースが目立ちます。ここが30代との一番の違いです。
とはいえ実例④のように、20代でも430→480万円と年収アップに成功した人もいます。
「何を優先するか」を決めてから動くのが大事、ということですね。
【体験談】20代で転職した薬剤師4人のリアル
ここからは、特に参考になる4人の体験談を詳しく紹介します。「自分と近いな」と思う人のところだけ読んでもOKです。
①1年目・9ヶ月で退職|在宅専門薬局→門前調剤(550→450万円)
新卒で入った在宅専門薬局が、残業月50時間超・残業代なし・昼休憩なしというブラック環境。入社9ヶ月で見切りをつけて、循環器・内科の門前調剤へ転職しました。
- 年収:550万円 → 450万円(▲100万円)
- 残業:月50時間超(残業代なし)→ ほぼゼロ
- 昼休憩:なし → 1.5時間しっかり確保

年収は100万円下がったけど、残業代なしのサービス残業が消えたから、時給換算ではむしろプラス。何より体を壊す前に抜けられたのが一番の収穫。
「1年目で辞めたら経歴に傷がつく」と悩む人は多いですが、残業代未払いのような違法状態は我慢する理由になりません。この方も転職先で普通に採用されています。
▶ 関連記事:【薬剤師1年目で転職した体験談】9ヶ月でブラック薬局を辞めて正解だった話
②3年目|大手調剤→関西の中小調剤(550→500万円)
大手調剤で3年働いたCさん。同棲のためのエリア変更希望を1年以上先延ばしにされ、毎日の監査残業も2〜3時間。
「大手にいれば安心」と思っていたけれど、希望が通らないことに限界を感じて関西の中小調剤へ。
- 年収:550万円 → 500万円(▲50万円)
- 休み:完全週休二日・固定休に
- エリア:希望していた関西で働けるように

「3年目で転職は早すぎる?」って悩む人は多いけど、動いてみたら求人はたくさんある。エリアも休みも自分で選べるのが中小の良さだね。
▶ 関連記事:【3年目で転職って早すぎる?】大手調剤から中小へ移った薬剤師の答え
③4年目・20代|パワハラで休職→企業転職(400→410万円)
大手調剤薬局でパワハラに遭い、適応障害で半年間休職。
「もう調剤の現場は無理かも」という状態から、思い切って一般企業へ転職した20代薬剤師の体験談です。
- 年収:400万円 → 410万円(微増)
- 休み:土日休みに
- 活動期間:わずか1ヶ月で内定

休職歴があっても、転職活動はたった1ヶ月で決まってる。「薬剤師=薬局・病院」だけじゃないと知るだけで、選択肢は一気に広がるよ。
メンタルを崩してからの転職はハードルが高く感じますが、20代なら未経験の企業枠も十分狙えます。環境を変えることが一番の回復薬になるケースもあります。
▶ 関連記事:【大手調剤薬局でパワハラ→休職…】20代薬剤師が企業転職して人生が変わった体験談
④3年目・女性|在宅に強い調剤薬局へ(430→480万円)
7人の中で数少ない「年収アップ組」。
3年目の女性薬剤師が、在宅医療に力を入れる調剤薬局へ転職し、年収430→480万円アップ+通勤時間短縮+残業減をすべて実現した例です。
- 年収:430万円 → 480万円(+50万円)
- 通勤:時間を短縮
- 残業:減少。プライベートの時間が増えた

エージェントに「在宅に力を入れている薬局」って条件を絞って探してもらったのが勝因だね。20代でも条件をちゃんと出せば年収は上げられるよ。
▶ 関連記事:【薬キャリエージェントってどう?】20代女性薬剤師が実際に使った体験談まとめ
残り3人の実例ダイジェスト
残りの3人は、表でサクッと紹介します。気になる人はリンクから本編をどうぞ。
| 転職の内容 | 結果とポイント |
|---|---|
| 病院 → オンライン服薬指導専門薬局(28歳・4年目) | 年収550→460万円。ほぼ定時退社に。活動期間1ヶ月 |
| ドラッグストア → 2回転職で企業→調剤(新卒〜5年目) | 月80時間残業→ほぼゼロ。休日連絡もなし |
| 正社員 → 派遣薬剤師(29歳から2年間) | 時給交渉で給与に満足。働き方の自由度が大幅アップ |
▶ もっと読みたい方はこちら:薬剤師10人の転職体験談|9割が「もっと早く動けばよかった」と言う理由【年収±まで本音公開】
20代薬剤師が転職を決めた理由4つ
7人の体験談を並べると、20代で転職を決めた理由は大きく4つに分かれます。
①残業が多い・残業代が出ない
1年目で転職した方は残業月50時間超で残業代なし、ドラッグストアの方は月60〜80時間残業。
若手のうちは「これが普通なのかな」と我慢しがちですが、残業代未払いは明確な違法状態です。
「他の薬局を知らないから、今の環境が異常だと気づけない」——これが1〜3年目の一番怖いところです。求人を見るだけでも、自分の環境を客観視できます。
②パワハラ・人間関係
4年目で企業転職した方は、パワハラで適応障害になり半年休職しています。
薬局は少人数の閉鎖空間なので、合わない上司が1人いるだけで逃げ場がありません。異動で解決しないなら、転職で環境ごと変えるのが現実的です。
③希望(エリア・働き方)が通らない
3年目のCさんは、同棲のためのエリア変更希望を1年以上先延ばしにされました。大手は安定していますが、個人の希望より会社都合が優先されがち。
ライフイベントが絡む20代後半では、これが転職の引き金になりやすいです。
④このままで成長できるのか不安
「門前の処方箋しか触っていない」「在宅もOTCも経験できない」——20代はスキルの土台を作る時期だからこそ、経験の幅が狭い職場への不安は正当な転職理由になります。
在宅に強い薬局へ移って年収も上げた3年目女性の例が、まさにこのパターンです。
▶ 関連記事:【薬剤師を辞めたいあなたへ】よくある理由と後悔しない選択肢を職種別に徹底解説
【タイプ別】20代薬剤師におすすめの転職先
「辞めたい理由」が分かったら、次は行き先です。20代の選択肢をタイプ別に整理しました。
| あなたのタイプ | おすすめの転職先 | 理由 |
|---|---|---|
| 残業を減らして体を立て直したい | 門前調剤・中小調剤 | 処方が読めるようになり、定時で帰りやすい |
| 年収もスキルも上げたい | 在宅・OTCに強い調剤薬局 | 需要が伸びている分野。20代でも年収アップ例あり |
| とにかく年収を上げたい | 調剤併設ドラッグストア | 20代でも年収500万円超の求人が多い業態。調剤経験も積める(残業・シフトは店舗ごとに要確認) |
| 現場から離れたい・視野を広げたい | 企業(CRA・人材・メーカー等) | 未経験枠は20代がもっとも有利 |
| 働く時間と場所を自分で選びたい | 派遣薬剤師 | 時給交渉ができ、ライフスタイルに合わせやすい |
派遣という働き方が気になる方は、こちらの記事でロードマップを解説しています。
20代の転職で失敗しないための注意点4つ
①「辞めたい」だけで勢いで辞めない
20代の転職市場は有利ですが、退職→無職期間→転職活動の順番は避けましょう。
在職中に情報収集を始めれば、収入が途切れず、焦って妥協することもありません。体験談の7人も、ほぼ全員が在職中(または休職中)に活動しています。
②年収だけで選ばない
実例では年収を下げてでも環境を立て直した人が多数派でした。
「残業代なしの550万円」より「残業ゼロの450万円」のほうが、時給換算でも健康面でも上、というケースは珍しくありません。
求人票の年収は残業代込みかどうか必ず確認を。
③転職理由をポジティブに変換しておく
面接で「残業がつらくて」とそのまま言うと印象が悪くなりがち。
「患者さんと向き合う時間を確保できる環境で働きたい」のように、同じ事実を前向きに言い換える準備をしておきましょう。
エージェントに添削してもらうのが手っ取り早いです。
④1〜3年目は「短期離職の理由」を説明できるようにする
1年目・9ヶ月で転職した方も普通に採用されていますが、ポイントは理由を客観的に説明できたこと(残業代未払いという違法状態)。
「なんとなく合わなかった」ではなく、事実ベースで語れるように整理しておきましょう。
20代薬剤師の転職の進め方【5ステップ】
やることはシンプルです。この順番で進めれば大きく失敗しません。
- STEP1:転職理由と優先順位を書き出す(年収・残業・休み・エリア・スキル)
- STEP2:転職エージェントに登録して求人を見る(在職中でOK)
- STEP3:気になる求人の内部情報(残業実態・人間関係)を確認する
- STEP4:面接対策(転職理由のポジティブ変換)をして応募する
- STEP5:内定条件を書面で確認してから退職を切り出す
20代は初めての転職という人がほとんど。1人で進めず、エージェントを壁打ち相手にするのが成功パターンです。
実際に大手4社を使い比べた薬剤師9人の本音レビューは、こちらの記事にまとめています。
20代薬剤師の転職でよくある質問
Q1. 1年目で辞めても大丈夫?
残業代未払い・パワハラなど客観的な理由があれば問題ありません。実際に9ヶ月で転職して環境を立て直した体験談もあります。
ただし「なんとなく」での短期離職は次も繰り返しやすいので、理由の言語化だけはしておきましょう。
Q2. 「石の上にも三年」って本当?3年目は早すぎる?
早すぎません。3年目で転職した2人は、どちらも希望条件(エリア・年収アップ)を実現しています。
薬剤師は資格職なので、経験年数より「何を経験したか」が見られます。
合わない環境で3年耐えるより、伸びる環境に早く移るほうが合理的です。
Q3. 20代の転職で年収は下がる?
実例7人では下がった人が多数派ですが、幅は▲50〜100万円程度。その代わり残業ゼロ・休日確保など労働環境は全員改善しています。
年収アップ(+50万円)に成功した例もあるので、優先順位次第です。
Q4. 休職中・ブランクありでも転職できる?
できます。適応障害で半年休職していた方も、活動1ヶ月で企業から内定を得ています。
20代の薬剤師は需要が高く、休職歴だけで門前払いされることはまずありません。
Q5. まず何から始めればいい?
「求人を見ること」です。登録も相談も無料なので、エージェントに登録して自分の市場価値と今の環境を客観視するところから始めましょう。
見た結果「今の職場に残る」でも、それは立派な判断です。
まとめ:20代の転職は「早すぎる」より「遅すぎる」ほうが怖い
- 20代薬剤師の転職に「早すぎる」はない。1年目・3年目の成功例も多数
- 20代は年収アップより「環境を立て直す転職」が中心(▲50〜100万円で残業ゼロ等)
- 転職理由は①残業・残業代 ②パワハラ ③希望が通らない ④成長不安 の4つが典型
- 在職中に活動・年収だけで選ばない・理由のポジティブ変換が失敗しないコツ
- まずはエージェント登録で求人を見て現状を客観視するところから
体験談の7人に共通しているのは、「動いてみたら、思っていたより簡単だった」ということ。
悪い環境に慣れてしまう前に、まずは情報収集の一歩から始めてみてください。
どのエージェントに登録するか迷ったら、最新のおすすめランキングもチェックしてみてください。






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