- 薬剤師としての仕事が始まったけど分からないことが多すぎる。つらい…
- 先輩が放任主義で何も教えてくれない。聞きたいけど聞きづらい…
- 仕事のイメージが理想と違う。同期は楽しそうに仕事してるのに…
新しい環境、慣れない仕事で入社して間もないけど、薬剤師という仕事はつらいと感じている人も多いです。あなただけではありません。安心してください。
私も大手ドラッグストアに入社してすぐの教育期間で厳しい上司にあたり、職場で泣いたこともあります。そんな私でも今はエリアマネージャーとして新人の教育もしています。
この記事では新人薬剤師の方へ仕事がつらいと感じる理由と対処法を書かせていただきました。
この記事を読んでいただくと今のつらい気持ちが楽になり、現状を変えることができます。
結論としては以下が対処法です。
- つらい理由を明確にし現状の解決方法を考える
- 現状のまま頑張ってみる
- 転職で解決できる状況なら転職活動してみる
「1年目で転職って良くないんじゃない?」って思う方もいると思います。
でも実際は「デメリットもしっかり考えた上で転職を繰り返さなければ問題なし」です。理由を含めて解説していきます。
転職する場合は転職サイトに登録し、転職エージェントに相談しましょう。
薬剤師満足度の高いファルマスタッフなら、あなたに合った職場の提案や内部情報の提供もしてくれますよ。

まずは新人薬剤師がつらいと感じる理由を解説していくよ。思い当たる部分も多いんじゃないかな。
新人薬剤師が辛いと感じる11個の理由
人間関係がつらい
新人薬剤師では職場の人間関係がつらいと感じる方が多いです。
以下のような人間関係に悩む場合があります。
- 薬剤師(特に教育担当者・先輩)
- 医師や看護師などの他医療スタッフ(病院薬剤師の場合)
- 患者さん
その中でも新人薬剤師では教育者である先輩との人間関係に悩みがちです。
色々なタイプがいますがどのタイプも新人からするとつらい状況となります。
放任主義タイプ | 教育担当だが教えてくれない。ざっくり説明し「あとはよろしく」タイプ。ミスがあれば「なんで?」と詰められる。 |
厳しめタイプ | 自分ができるタイプなので相手にも同じレベルを求める。できてないと「なんでこんなこともできないの?」と言われる。言わない場合も思っている。 |
病院薬剤師だと医師や看護師との関係に悩む人がいます。高圧的な医師やできる看護師とのやりとりは精神が削られます。
患者さんとの関係に悩む人も多いです。特に強い口調で話をする方は精神が削られます。
「先輩が怖くて質問しづらい」
「お局さんの機嫌に左右される職場の空気がしんどい」
「指導役の先輩が忙しすぎて、全く構ってもらえない」

ちなみに僕の新人教育担当者は「厳しめタイプ」でした。今思うと教育に感謝してますが当時はつらすぎでした。。
理想と現実のギャップがつらい
入社前は誰しもが理想を抱えて入社しています。「患者さんにしっかり貢献したい」「今まで勉強したことを仕事に活かしたい」「楽したい」「のんびり仕事したい」など。
理想と現実が離れているとつらいと感じることが多いです。ギャップの数が少なければ許容できますが多くのギャップが生まれると耐えきれなくなってしまいます。
また、「入社前に聞いていた話と違う」などがあれば不満は膨らみます。
「患者さんから感謝されると思っていたが、実際は話を聞いてもらえず、時には怒られることもある」
「患者さんとじっくり向き合いたかったのに、実際は調剤業務に追われて会話の時間がほとんどない」
新しい仕事が慣れなくてつらい
新人薬剤師は仕事に慣れなくてつらいと感じる方が多いです。
以下のように色々なことに慣れる必要があるため負担が大きいです。
- 社会人として働く
- 仕事内容(薬剤師)
- 立ち仕事
- 規則正しい生活
- 人間関係
- 職場
- 1人暮らし(社会人になって始めた場合)

大学時代と社会人ではやることや環境がガラッと変わるのでつらいと感じるのも不思議ではないよね。
覚えることが多すぎてつらい
新人薬剤師では覚えることがとても多いです。今まで勉強したことを活かすことはできますが、大学での経験と実際の仕事では異なることも多いです。
特に1年目は覚えることが膨大です。
「学生時代に勉強したはずなのに、現場では知らないことだらけ」
「調剤業務や服薬指導、在庫管理など、覚えることが多すぎてパンクしそう」
業務量が多すぎてつらい
店舗によっては忙しく、新人でも多くの業務を振られる場合があります。忙しい店舗では先輩も忙しく教育時間がとれないことや、先輩がイライラしている場合も多いです。
新人は忙しい店舗では他の人に分からないことを聞きづらいなどもありつらさを感じます。
「学生時代に勉強したはずなのに、現場では知らないことだらけ」
「調剤業務や服薬指導、在庫管理など、覚えることが多すぎてパンクしそう」
責任の重さがつらい
調剤の責任の重さがプレッシャーとなる方も多いです。大手であればシステムにより調剤過誤を防ぐ仕組みがありますが個人薬局ではないところもあります。
ミスにより重大な問題に発展しないかと不安が続く人も多いです。
「新人であっても薬剤師は薬剤師。調剤や服薬指導は患者の治療にかかわる重要な役割を担うため、調剤ミスや調剤過誤を起こしてしまった場合に大きなストレスを感じる」
給与や待遇が悪くてつらい
仕事も一通り慣れてくると1人で基本的なことはできるようになります。ある程度基本的なことができるようになると「私の給与少なくない?」と感じる方も増えてきます。
大学の友達と給与の話になると自分の給与が低いことが判明することで不満につながることが多いです。
「同年代の他職種と比較すると、給与が低いと感じる。例えば、ドラッグストア勤務の友人は、同じ年齢でも年収が高い。」
教育が不十分でつらい
中小企業や個人薬局の場合、教育体制が不十分と感じる方もいます。基本的には自分で勉強するしかなく不安な気持ちを抱える人も多いです。
大手企業の場合は教育体制が整っている場合が多いです。
中小の薬局だと、研修のカリキュラムが整っていない。勉強したくても、学べる環境がない。」

教育体制は企業によって差が大きいからね。教育に不満がある場合は大手への転職も検討するといいね。
同期と比べてつらい
大手企業の場合、同期も多く同期の情報も入ってきます。店舗によって忙しさや人が異なります。
同期の話を聞くと「自分はついてない」「自分の環境は悪い」と感じることはあります。また、同期との成長や実績の差を感じ自己嫌悪を感じる方もいます。
「同期は新しい業務をどんどん任されてスキルアップしているのに、私は単純作業ばかりで成長を感じられない。」
「同期は職場の雰囲気が良くて楽しそうに働いているのに、私の職場は人間関係が悪くて毎日が憂鬱。」
休みがとれずにつらい
店舗によっては希望休がとりにくく、プライベートが充実しないことがつらさに繋がる人もいます。
仕事とプライベートのバランスがとれないことでストレス発散もできず負担が大きくなっていく人もいます。
また、休みの日は自己学習や復習に追われ休むことができない人も多いです。
「休みの日に研修があるけど、出席はほぼ強制。しかも給料が出ないなんて納得できない。」
「希望休を出しても通らないことが多くて、友人との約束や家族との時間が持てないのがつらい。」
会社と方針が合わずにつらい
会社の方針に疑問を感じる方もいます。「これっておかしくない?」「もっと現場の状況見てよ」と思うこともあります。
会社への不満が溜まっていくことでつらい気持ちが大きくなることがあります。
「患者さんの健康を第一に考えたいのに、会社は売上や効率ばかりを重視していて、やりがいを感じられない。」

新人薬剤師はつらいと感じることが多いよね。
企業や店舗・人によるガチャもあると思うけどつらい気持ちを継続させることは健全ではないからね。
病院薬剤師がつらいと思う方はこちらの記事も参考にしてください。
新人薬剤師が辛いと感じた場合にとるべき対処法
自分の思いと解決方法を紙に書き出し考える
新人薬剤師がつらいと感じた時は自分の考えを紙に書き出してみましょう。頭の中だけで考えていると考えがまとまらずモヤモヤが続きます。
紙に書き出すことで以下のようなメリットがあります。
- 感情の整理ができる
→「自分は何がつらいのか?」が明確になって、感情に飲み込まれにくくなります。 - 客観的に見られる
→文字にすると、少し距離をおいて冷静に眺められるようになります。 - 頭の中がスッキリする
→脳の“作業メモリ”が解放されて、思考が軽くなります。
自分の考えをまとめた上で今後の道を決断をすると良いです。
決断のポイントは以下です。
- 薬剤師の仕事自体がつらいのか?
→慣れてないだけなら継続も必要。継続しても辛いと判断すれば薬剤師以外の仕事も検討。 - 職種がつらいのか?
→慣れてないだけなら継続も必要。継続しても辛いと判断すれば今の職種以外に転職を検討。 - 環境がつらいのか?
→慣れてないだけなら継続も必要。継続しても辛いと判断すれば転職を検討
早期転職のメリット・デメリットを以下にまとめておきます。
- 環境の変化
→今の環境が自分に合っていない場合は自分に合った環境に移ることはメリットとなります。あなたに合う環境は必ずあります。 - 精神的・体力的負担からの解放
→大きな負担がかかり続けて続けられることはありません。負担が軽減されるのであれば転職は良い選択です。 - 成長機会の損失回避
→つらい状況が続いているのが環境が原因であれば自分の成長が妨げられている状態です。若い間の成長はとても重要です。今が成長を感じない場合は転職はメリットとなります。
- 世間一般的に早期退職は良くないという意見がある
→親世代の人は「3年は続けろ」という人が多いのは事実です。しかし、自分で考えて自分の成長・健康・未来にとって最善を選ぶことは自信を持って良いです。 - 就活の頑張りが意味なかったという感情が出る
→意味がないことはありません。全てのことに意味があります。就活の経験はあなたにとって大事な経験値となっているはずです。 - 同期や先輩との繋がりがなくなる
→やめることで繋がりがなくなるのであればそれまでの関係です。新しい環境での繋がりができますし、必要であれば転職後も関係は繋げることができます。

メリット・デメリットなども含めて検討した結果で「現状のまま頑張る」か「転職活動する」か判断しましょう。
現状のまま頑張ってみる
慣れていないだけ・まだ自分の変化でどうにかなる場合は現状のまま頑張ってみましょう。しかし、以下は気をつけて頑張ってください。
自分の限界を知る
自分の限界を知っておきましょう。また、体調不良が続く場合は頑張るのはやめましょう。
周りに相談する
同期・先輩・上司・友達・家族など周りへの相談は必ずしてください。1人で抱え込んでいいことは何もありません。
同期や家族・友達へは愚痴を、上司へは仕事の悩みを相談など話しやすい人を探しましょう。
環境を変える
環境を変えることで現状が変わると判断した場合は転職活動しましょう。
この段階では転職すると決めなくて良いです。転職活動は情報を得ることです。選択肢を知ることが必要です。
早期転職して良かった声も載せておきます。
「病院で働いていたときは、業務のプレッシャーやストレスが大きく、心身ともに疲れていました。転職後、調剤薬局では働きやすさが増し、勉強会にも参加できるなど、やりがいも感じられるようになり、転職して本当に良かったと思っています。」
「最初の職場は、人間関係のトラブルで精神的にしんどくなり、転職を決意しました。新しい職場では、雰囲気も良く、仕事の進め方にも余裕があり、ストレスが減ったので、転職して正解だったと実感しています。」
早期転職が問題ない理由
転職活動すると決めても不安もあるかと思います。でも早期転職は問題ありません。理由は3つです。
薬剤師求人はたくさんある
薬剤師の求人数はとても多いです。おすすめ大手転職サイトであるファルマスタッフでは公開している求人だけでも52000件以上の求人があります。(実際には非公開求人もあり)
調剤薬局 | 43926件 |
病院・クリニック | 3610件 |
ドラッグストア | 870件 |
ドラッグストア(調剤併設) | 3295件 |
企業 | 597件 |
多くの求人がありますので就職先に困ることはないでしょう。
薬剤師免許がある
薬剤師には薬剤師免許があります。国家資格を持っていることはとても大きな安心感があります。
調剤経験があり薬剤師免許があることにより就職に困ることは現在ではほぼないでしょう。
転職している人はとても多い
薬剤師で転職している人は多いです。薬剤師の平均転職回数は以下です。
20代〜30代 | 1.7回 |
40代 | 2.8回 |
50代 | 3.1回 |
20代から30代では1〜2回の転職を経験します。転職は変わったことではありません。
転職活動する場合の方法
転職サイトに登録
転職活動する場合は必ず転職サイトに登録しましょう。
転職サイトに登録するメリットは以下です。
- 転職のプロが自分にあった転職先を選んで紹介してくれる
- 非公開求人も紹介してもらえる
- 紹介だけでなく入社までのフォローまで手厚い
転職サイトは「ファルマスタッフ」がおすすめです。多くの薬剤師に選ばれている大手転職サイトです。
転職サイトに迷う場合はこちらの記事も参考にしてください。
自分の希望を明確にする(優先順位をつける)
転職活動する場合は自分の希望を明確にしておきましょう。以下のように優先順位をつけておくことで自分の軸を定めることができます。
例)転職先に求めること
1位 | 教育体制 |
2位 | 休日・希望休のとりやすさ・有給の使いやすさ |
3位 | 福利厚生 |
4位 | 年収 |
5位 | 業務量 |
転職エージェントに希望を伝える
自分の希望の優先順位をつけれたら転職エージェントに伝えましょう。希望に応じて転職先を探してくれます。
自分の希望に合わない転職先を紹介された場合ははっきり断って構いません。
上司に退職の意思を伝える
転職先が確定したら、現在の職場に退職の意思を伝えましょう。退職を伝えるのは次の転職先が決まってからが良いです。
「次が決まっている」と伝えることで無駄な引き留めに合わなくて済みます。
伝え方は理由によって変えましょう。
職場環境のミスマッチ | 「自分のスキルや知識が職場の求める役割に十分に対応できないと感じ、今後の成長のために新しい環境に身を置く決断をしました。」 |
体力的・精神的な負担 | 「想像以上に業務の負担が大きく、体調管理が難しいと感じました。自分の健康とキャリアの持続性を考え、退職を決意しました。」 |
キャリアの方向性の違い | 「実際に働いてみて、自分が目指したい薬剤師像とのギャップを感じました。今後はより自分に合った分野で成長したいと考えています。」 |
人間関係の問題 | 「チームワークの大切さを感じる一方で、自分のコミュニケーションスキルや適応力が十分ではないと実感しました。円滑な関係を築くために学び直したいと思います。」 |
まとめ
この記事では新人薬剤師が辛い理由と対処法を書かせていただきました。
一番大事なことはあなたがつらい気持ちを軽減させ人生が楽しくなることです。1つの方法として転職も視野に入れてしっかり考えてみてください。
あなたのつらい気持ちが少しでも楽になり一歩踏み出せることを祈っています。
転職する場合は転職サイトに登録し、転職エージェントに相談しましょう。
ファルマスタッフなら、あなたに合った職場の提案や内部情報の提供もしてくれますよ。
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