- クスリのアオキって残業や休日出勤の実態はどうなの?
- 有給って本当に取れる?「取りにくい」という声もあるけど…
- キャリアアップはできる?薬局長やSVになるまで何年かかる?
- OTCと調剤を両方学べる環境は整ってる?
転職するなら、せめて1年は続けられる職場を選びたい──
そう思いながら、求人票の言葉を眺めるたびに「実際のところはどうなんだろう」という疑問が残る。
この記事では、クスリのアオキで薬局長(管理薬剤師)として6年間働いたFさんに、ネットには出てこないリアルを徹底取材しました。
給与の具体的な推移、2023年の給与改定の影響、有給が取りにくい実態、そして向いている人・合わない人の特徴まで。
入社後のギャップを限りなく小さくするために読んでください。
より詳しくクスリのアオキの特徴や評判を知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
Fさんの体験談から分かったことをまとめます。
- 薬剤師1人体制が当たり前。月1000枚の薬局でも1人のケースが多く、人手不足が深刻。
- 有給は取りにくい。最低5回以外は「応援手配できないので取らないで」と上司に交渉されることも。
- 残業は2パターン制:①残業なし(8時間勤務)②年252時間確定の設定時間外労働制。
- 土曜営業の薬局は月2回ほど休日出勤あり。平日のみ営業の薬局は0回。
- 2023年の給与改定でローカル社員は年収100万円ほど下がる予定(2027年頃から本格適用)。
- 職務給制度:昇格しない限り昇給なし。他社との大きな違いはここ。
- 産休・育休は取りやすい。男性の1年育休取得も複数実績あり。
- ハピコム研修はOTCや薬機法は充実。ただし人手不足で研修を受けられないことも。
「クスリのアオキ、ちょっと気になるかも…」「他にも似た企業あるかな?」と思ったら、転職エージェントに聞いて情報収集をしてみましょう。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。

大手調剤薬局やドラッグストアへの転職希望の場合はマイナビ薬剤師がおすすめ。他では取り扱ってない場合もあるので注意してね。
転職エージェントで迷う場合はこちらの記事も参考にしてください。
- 全国転勤OK・高収入を狙いたい:クスリのアオキは全国転勤社員の方が給与が高く、早期昇格も狙いやすい
- キャリアアップを早く実現したい:薬局長B→A→S→SV最短3年のキャリアパスが魅力
- OTCと調剤の両方を経験したい:併設調剤ドラッグストアならではの環境

実際に働いた薬局長経験者の話。求人票には載っていないリアルが詰まってるよ。
体験者プロフィール

30代女性薬剤師 Fさん
- 勤務形態:正社員
- 店舗形態:郊外店舗
- 担当薬局数:7薬局を経験(薬局長として)
- 雇用条件:入社時から残業あり契約
人間関係・上司・本社サポートのリアル
Q.職場の人間関係や雰囲気はどうでしたか?
A.医療事務1人・薬剤師1人で運営する店舗が多いため、医療事務との相性に大きく左右されます。
私は7薬局を経験してきましたが、いずれも指示や相談を聞いてくれる医療事務の方ばかりで、職場の雰囲気は良かったです。
少人数ゆえに人間関係がシンプルで、良好な関係を築きやすかったと感じています。
Q.上司や本社のサポート体制に満足していましたか?
A.本社のサポートについては概ね満足しています。薬局長・管理薬剤師の変更手続きなど行政関係は本社が対応してくれます。
トラブル時の電話対応も速く、個別に問い合わせできるチャットボット窓口も整備されています。
ただし、上司(SV)については満足できませんでした。
人手不足のため、SVも薬局の応援に入っていることが多く、電話がすぐつながらない・相談のメールへの返信が遅いなど、現場で困る場面が多くありました。

SVが応援に入っているのは人手不足の深刻さを表してるね。相談のしやすさは店舗やエリアによっても変わりそう。
労働環境・シフト・休暇の実態
Q.残業時間やシフトの実態を教えてください。
A.クスリのアオキでは、入社時に残業についての契約を2パターンから選びます。
①残業なしの1日8時間勤務:枚数の少ない薬局に配属され、残業はほぼありません。
②年間252時間の設定時間外労働制:毎月の合計残業時間があらかじめ決まっており、シフトに残業時間が組み込まれます。その時間分の残業が発生しなかった場合は、ドラッグストア側の医薬品補充を手伝うことになります。
Q.店舗間の異動・応援はどの程度ありましたか?
A.薬局の所属異動は、短ければ3ヶ月ほど、長くても3年ほどで発生します。
ローカル社員であれば通勤1時間圏内が基本ですが、全国転勤社員は本当にどこへでも異動があります。岐阜から岩手への異動事例もあるほどです。
応援については、処方箋1000枚未満の薬局に所属していて管理薬剤師でなければほぼ毎日応援が入ります。
片道1時間半の距離や、他県に1週間泊まり込みで対応するケースもありますが、30〜1時間の距離であることが多いです。
Q.休日出勤はどのくらいの頻度でありましたか?
A.土曜日も営業している薬局では月2回ほど休日出勤が発生します。一方、平日のみ営業の薬局であれば休日出勤はありません。
配属される店舗の営業形態で大きく変わるため、面接時に確認することをおすすめします。
Q.有給・休暇の取得しやすさはいかがでしたか?
A.取得しにくいです。
常時人手が足りていないため、法定の年5回以外は「応援手配ができないので有給を取らないでほしい」と上司に交渉されることが多かったです。
家族の時間を優先したい方には、この点が一番つらく感じる部分だと思います。

残業の「設定時間外労働制」は他社にはあまりない制度。入社前にどちらのパターンか確認しておくと安心だよ。
給与・昇給・賞与・福利厚生のリアル
Q.給与・年収水準に満足していましたか?
A.入社当初は満足していましたが、2023年に給与形態が変わりました。
ローカル社員は年収が100万円ほど下がる予定です。2021年以前に入社した方には5年間の猶予措置があるため、実際に下がるのは2027年頃から。
Q.役職別・年次別の年収推移を教えてください。
A.私自身の実績ベースでお伝えします。
- 1年目〜3年目:年収690万円(全国転勤時代)
- 4年目〜:年収650万円(地方ローカルへ転換後)
全国転勤社員の方が給与が高い設定のため、地方でのローカル勤務を希望する場合は給与水準が下がることを念頭においてください。
Q.賞与・昇給の仕組みや納得感はいかがでしたか?
A.アオキの給与は基本給:薬剤師手当が約2:1の比率です。賞与は基本給をベースに計算されるため、高いとは言えません。
また、職務給制度のため、昇格しない限り昇給はありません。他社と比べると昇給がない点は大きな違いです。
制度自体は入社前に説明されており、理解した上での入社なので不満はありませんが、知らなかった場合はギャップになり得ます。
Q.役職(薬局長のランク)について教えてください。
A.薬局長にはBランク・Aランク・Sランクがあり、処方箋枚数の多い店舗へ段階的にステップアップしていく仕組みです。
飛び級はなく、最低3ヶ月は各ランクを経験してから次に上がります。
スタッフ薬剤師→薬局長(B→A→S)→SV(スーパーバイザー)→係長・採用課などの流れが一般的で、やる気があれば最短3年目後半でSVになることも可能です。
Q.福利厚生(産休・育休など)は利用しやすかったですか?
A.産休・育休は取りやすい環境が整っています。男性社員でも1年間育休を取得したケースが私が知るだけで5人以上いました。
育休・産休については制度が機能している会社だと実感しています。

産休育休が取りやすいのは本当に助かるね。給与制度の変更は大きいポイントなので、面接時に「ローカル勤務希望の場合の年収目安」を必ず確認してみてね。
研修制度・スキルアップ環境
Q.入社時・定期研修の内容は充実していましたか?
A.ハピコム研修はOTC医薬品や薬事法律についての内容は充実しており、体系的に学べます。2年間受講すると認定薬剤師の資格が取れると入社時に聞いていました。
しかし現実には、現場の人手不足で研修を受けられないことが度々あり、最終的に単位不足で認定薬剤師が取得できませんでした。
2年間しっかり受けられていれば、研修は充実していたと言えたかもしれません。
Q.中途入社者への研修はどうでしたか?
A.経歴によって研修内容は異なりますが、調剤未経験者でも1ヶ月で薬局長となり、薬局運営がおぼつかないケースを何人も見てきました。
OJTの指導項目一覧は統一されており、誰に教わっても同じ内容になる仕組みはありますが、人手不足の中では十分に機能していないこともありました。
Q.調剤・OTC両方の知識を学べる環境でしたか?
A.OTCについてはハピコム研修とオンライン勉強会(定期開催)で学ぶ機会があります。OTC医薬品や法律の知識はこれで十分対応できます。
一方で、調剤している医薬品や疾患について深掘りする研修はハピコム研修ではほとんど得られませんでした。
この部分は書籍を自費購入するなど、自己学習で補う必要があります。
Q.スキルアップを実感できた場面を教えてください。
A.処方箋枚数の少ない門前薬局では、増患が薬局長の手腕に大きくかかっています。
アスベリンDSの出荷調整時に自ら近隣の小児科に連絡して在庫状況を共有したところ、先生が在庫に合わせた処方に切り替えてくれ、月間患者数が100人近く増えました。
また、市販薬・サプリメント・食事の栄養サポートについて学んだことで、服薬指導の幅が大きく広がりました。
OTCと調剤の両方を扱えるドラッグストア薬局ならではの経験だと感じています。

ハピコム研修の内容自体は悪くないのに、人手不足で受けられないのはもったいない。ちなみに研修は業務時間内。
業務量・システム・数字目標の実態
Q.処方箋枚数や人員体制など、業務量は適正でしたか?
A.適正ではないと感じています。月200枚未満の薬局も多く、その分の負担が多忙な薬局にしわ寄せされます。
月1000枚程度の薬局でも薬剤師1人というケースが当たり前でした。
多忙な薬局では1人ですべての薬剤師業務をこなす必要があり、規定内の残業で帰宅できるよう、薬剤師以外でもできる業務はどんどん医療事務の方に依頼するなど工夫していました。
Q.OTCの仕事はありましたか?
A.あります。ただし薬剤師に割り当てられるOTC作業(補充など)は基本的にありません。
薬剤師の担当は第一類医薬品・要指導医薬品の販売対応がメインです。
手が空いた時間に補充を手伝うことはありますが、OTCの作業は主に登録販売者が担当しています。
暇な薬局では、ドラッグストア側で購入を迷っているお客様への声かけや医薬品売り場のサポートをすることもありました。
Q.導入されている調剤システムについて教えてください。
A.kusudamaというクラウド管理の薬歴システムを使用しています。
処方入力・ピッキング・監査・投薬が連携しており、ピッキング時はiPhoneを使って薬剤の位置や数量を確認できます。
取り違えが起きにくい仕組みになっていて、慣れれば問題なく使えます。
Q.数字目標(アプリ登録・販売目標など)はありましたか?
A.アプリ登録・市販薬の販売・加算の算定数などの目標値はあります。
各薬局の進捗がメールで共有されることもありますが、ノルマとして厳しく管理されているものではありませんでした。
エリアによっても方針が異なります。
Q.在宅業務の環境は整っていましたか?
A.在宅を行っている薬局が非常に少なく、研修もないため学ぶ環境は整っていません。
在宅医療の経験を積みたい方は、配属店舗によって全く積めない可能性があるため、事前に確認が必要です。

kusudamaはiPhoneでピッキングできるのがユニークだね。在宅を積みたい人は面接で希望を明確に伝えるのがよさそう。
評価制度・キャリアアップの道
Q.評価制度(人事考課・面談)はどのように行われていましたか?
A.年2回、会社指定のエクセルに評価基準に対する達成状況を記入して上司に提出する形式です。面談はありません。
5段階評価で中央の評価を受けることがほとんどで、上司からの評価フィードバックがないため、なぜ数値目標を達成しているのに評価が低いのか、疑問が残ることが多かったです。
Q.キャリアアップの幅について教えてください。
A.キャリアパスは以下の流れが明確に用意されています。
- 一般薬剤師
- 薬局長(Bランク→Aランク→Sランクと処方箋枚数の多い店舗へ)
- スーパーバイザー(SV)または採用課・薬事運営課などの係長
- エリアや各課の課長
- 部長
薬局長のランクは最低3ヶ月経験してから次のランクに上がる流れで、飛び級はありません。
早い方では3年目後半でSVになっています。本社別部署への異動や自己推薦制度もあります。

面談なし・フィードバックなしは評価に不満が出やすいね。数字目標に対してきちんと評価されたい人は、面接で評価制度の詳細を確認しておくといいよ。
クスリのアオキで働いて感じた「良かった点・課題」
Q.「良かった」と感じた点を教えてください。
A.薬剤師1人の薬局では、患者さんと丁寧に向き合う時間が確保できます。
信頼関係を築いてリピーターが増えたり、近隣の医院と積極的に連携することで患者数を増やせたりと、自分の行動が直接結果につながる実感があります。
また、OTCと調剤の両方を扱える環境で、市販薬・サプリメント・食事の栄養サポートまで幅広い知識が身につき、服薬指導の質が上がったと感じています。
Q.「つらかった・改善してほしい」と感じた点を教えてください。
A.最もつらかったのは人手不足に振り回されることです。子供の運動会でも休めない、応援手配ができないから休めない、という状況が続きました。
退職者が増えている主な理由も、この人手不足と、2023年の給与制度変更(ローカル社員の年収100万円ダウン)の2点だと思います。
Q.他社と比べて特徴的だと思う点はありますか?
A.職務給制度(昇格しなければ昇給なし)が特徴です。
他社では少なからず年功的な昇給があります。また、薬局長のBランク→Aランク→Sランクという段階制も他社にはあまりない仕組みです。

良い点も課題も、はっきりしている会社だね。入社前に「自分はどちら寄りの働き方をしたいか」を整理しておくことが大事。
クスリのアオキに向いている人・合わない人の特徴
Q.どんなタイプの人が向いていると思いますか?また、合わない人は?
向いている人・合わない人は以下です。
- 月1000枚でも1人でこなせる自信がある:少人数薬局でも余裕を持って対応できる人
- 全国転勤OK・給与を最大化したい:全国転勤社員の方が給与が高く設定されている
- 薬局長・SVへの早期キャリアアップを狙いたい:最短3年でSVへ。やる気があれば昇格は早い
- OTCと調剤両方のスキルを身につけたい:調剤併設ドラッグストアならではの幅広い知識を学べる
- 地方に家を建て家族との時間を大切にしたい:ローカル社員は給与が低く、有給も取りにくい
- 純粋な調剤専門スキルを深めたい:調剤の深掘り研修は少なく、自己学習が必要
- 有給を自由に使いたい:人手不足で有給取得が制限されやすい環境
まとめ
6年間クスリのアオキで薬局長として働いたFさんの結論は、「合う人と合わない人がはっきりしている会社」ということに尽きます。
- キャリアアップに意欲がある→最短3年でSV。はっきりしたキャリアパスが強み
- OTCと調剤を幅広く学びたい→ドラッグストア調剤ならではの経験が積める
- 全国転勤OKで高収入を求める→転勤社員の方が給与設定が高い
- 家族との時間を大切にしたい→有給取りにくい・人手不足・ローカルは給与ダウンで厳しい環境
- 2023年の給与改定→ローカル社員は2027年頃から100万円ダウン予定
転職を検討する際は、「全国転勤OKか・ローカルか」「家族との時間か・キャリアアップか」をまず自分の中で整理することが大切です。
「クスリのアオキ、ちょっと気になるかも…」「他にも似た企業あるかな?」と思ったら、転職エージェントに聞いて情報収集をしてみましょう。
転職エージェントは自分のタイプ・目的別で選ぶことで成功に近づきます。以下にまとめましたので参考にしてください。

大手調剤薬局やドラッグストアへの転職希望の場合はマイナビ薬剤師がおすすめ。他では取り扱ってない場合もあるので注意してね。
転職エージェントで迷う場合はこちらの記事も参考にしてください。
- 全国転勤OK・高収入を狙いたい:クスリのアオキは全国転勤社員の方が給与が高く、早期昇格も狙いやすい
- キャリアアップを早く実現したい:薬局長B→A→S→SV最短3年のキャリアパスが魅力
- OTCと調剤の両方を経験したい:ドラッグストア調剤薬局ならではの環境
※本記事の内容は体験者さん個人の経験・見解に基づくものです。クスリのアオキ全店舗・全エリアを代表するものではありません。転職の際はご自身でも十分な情報収集をお願いします。



コメント