- 転職に興味はあるけど踏み出せない。
- 転職したことがないから不安。転職の流れを知りたい。
- 転職しようと思うけど大事なことって何？
転職したいけど何から始めたらいいか分からない人も多いと思います。転職は不安ですよね？
この記事では、転職活動って何をしたらいいか分からない人に向けて転職活動の流れを一から解説します。
この記事を読んでいただくと、成功する転職活動の方法が分かり、不安が消え転職の一歩を踏み出すことができます。
結論としては以下の流れで転職活動を進めていけば失敗を避けられます。
- 転職すべきかどうか判断する
- 転職活動時の注意点を知る
- 理想の働き方を明確にする
- 薬剤師の転職市場と年収相場を知る
- 転職エージェントに登録する
- 求人紹介を受けて比較する
- 職務経歴書と履歴書を準備する
- 面接対策と当日の流れを知る
- 内定比較・条件交渉をする
- 退職準備とトラブル回避を知る
- 入職後3ヶ月の立ち回りを知る
転職活動では上手く転職エージェントを利用することで成功に近づきます。
エージェントの中では親身で求人先の内部情報に詳しいエージェントが多いファルマスタッフがおすすめです。
利用者の満足度もとても高いので安心。まずはエージェントに相談してみましょう。
ファルマスタッフで良いのかな？不安な方はこちらの記事も参考にしてください。
- ファルマスタッフの口コミ記事：実際に登録・利用した薬剤師の声をまとめています。
薬剤師に人気の転職エージェント、ファルマスタッフ口コミまとめはこちら - 薬剤師転職エージェント比較記事：自分に合うエージェントを選ぶ参考になります。
薬剤師転職エージェント5社を徹底比較！おすすめの選び方はこちら
ファルマスタッフはXのアンケートでも「使って良かったNO1」だったよ。
※この記事は、「後悔しない20代の転職 著：森田昇」「私にも転職ってできますか？ 著：安斎 響市」 を参考に執筆しています。
ステップ１｜転職すべきかどうか判断する
紙に書き出し自分の考えを整理する
転職した方が良いかどうか検討する為には「紙に書き出す」ことが重要です。以下を書き出して自分の頭の中を可視化してみましょう。
- 今の職場で悩みを解決する方法はないか？
- 時間と共に解決されないか？
- 転職をすれば悩みが解決されるか？
- 自分に問題はないか？
- 逃げの転職ではなく前向きな転職か？
- 学ぶ機会が本当に少ないか？
AIに壁打ちして自分の考えを整理する
「紙に書き出して自分の考えを整理する方法」が面倒な方はAIに相談してみましょう。AIに相談することで自分の考えを明確にすることができ、結論を出す手助けになります。
以下、おすすめのAIです。迷う人は「ChatGPT」を活用してみてください。
- ChatGPT：キャリア相談や意思決定の整理が得意
- Gemini：複雑な意思決定の整理やシミュレーションに向いている
- Perplexity AI：簡潔に回答が欲しいときにおすすめ。複雑な文章より短文で要点整理に向く
どれもスマホで無料で使えるから試してみてね。僕は３つとも使っているよ。
信頼できる人に相談する
「転職しよう」と思っても焦ってはいけません。人に相談することで自分の考えが偏っていることを認識できる場合があります。
上司や先輩・同僚など信頼できる人に必ず相談しましょう。
現状がつらい場合は「転職したら人生変わる」って視野が狭くなっている場合も多いよ。実際に転職後に前の職場に戻りたいって人もいるくらい。
異動や働き方を変更できないか確認する
「人間関係」「ワークライフバランス」「キャリア不安」が原因で辞めたい場合は異動や働き方の変更で解決する場合があります。
過去に同事例があれば解決する可能性は高いです。まずは上司に確認してみましょう。
競合他社と待遇を比較してみる
辞める前に競合調剤薬局やドラッグストアと待遇などを比較してみると良いです。自分の環境が恵まれているのか、もっといい環境があるのか知ることが大事です。
競合比較はこちらの記事を参考にしてみてください。
▶大手ドラッグストア6社を徹底比較
▶大手調剤薬局6社を徹底比較
自社を辞めた人の話を聞いてみる
自社を辞めるか迷っている場合、実際に辞めた人の話を聞くことは非常に参考になります。辞めた経験がある人は、「辞めてよかったかどうか」を具体的に知っているからです。
辞めた人に転職先と比べて良い部分と悪い部分を聞いてみよう。転職のコツなども聞いてみるといいね。
転職するか・しないか判断する
トータル的に考えて、転職するかどうかを判断しましょう。転職判断のポイントも以下にまとめておきます。
ポイントは「今の環境のまま変えられるか」「環境を変えないと変わらないか」です。
（○：転職 △：人に相談・解決しなければ転職 ×：もう一度検討）
| 事例 | 具体例 | 判断 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 待遇が良くない | ・給与が低い ・会社制度への不満 | ○ | 相談しても変えれないものは転職 |
| ワークライフバランスが崩れている | ・希望休がとりにくい ・残業多い ・業務過多 | △ | 働き方を変えられないか相談 |
| 人間関係が悪い | ・同僚と仲が悪い ・職場の雰囲気が悪い | △ | まずは上司に相談。人を変えるのでなく自分を変える。仕事上の関係と割り切る |
| 成長する機会がない | ・研修がない、レベルが低い | ○ | 環境がないなら環境が整っている企業へ |
| キャリアが見えない | ・将来が不安 ・上司が大変そうでなりたいと思えない | △ | 自分が目指せるキャリアプランを上司に相談 |
| 同世代と比較 | ・同期の出世 ・SNSを見て | × | 自分軸を持つ |
転職すべきかどうかは、悩みの原因と解決方法を整理することが第一歩。「環境を変えないと解決しない」と感じたら、次のステップへ進みましょう。
ステップ２｜転職活動の注意点を知る
転職活動を始める前に注意点を把握しておきましょう。
転職活動は在籍中に行う
転職活動は、可能な限り在職中に進めるのがおすすめです。退職後に始めると、なかなか決まらない場合に焦りや不安が増してしまいます。
焦ることでしょうがなく転職先を決めてしまうことになりかねません。大変かもしれませんが在籍しながら転職活動していきましょう。
有給などを上手く使いながら進めていくと良いよ。
転職までの月日を空けすぎない
辞めてから転職活動する場合は注意が必要です。
転職の間に長期間のブランクがあると、面接官に「何か事情があるのでは？」と不安を抱かせる可能性があります。
3ヶ月以内であれば「転職活動してました」で通りますが、それ以上だと理由が必要となります。
明確な理由が示せない場合は、印象を悪くすることもあるため注意が必要です。
転職活動は在職中に進め、ブランクは空けすぎないのが基本。不利にならないよう、リスクを理解したうえで準備を進めましょう。
ステップ３｜理想の働き方を明確にする
次に必要なのは、働き方の「優先順位」と「希望条件」をはっきりさせることです。
これは転職活動の軸になる部分なので、紙に書き出したり、AIに壁打ちすると非常に効果的です。
- 自分の価値観と譲れないポイントを整理する
- これまで積み上げた経験やスキルを振り返る
- 自分の強みと課題を客観的に把握する
- 理想とする働き方の条件を明確にする
- 転職の目的や理由をはっきりさせる
以下の項目で「特に大事」と感じるものにチェックを入れてください。3〜5つ選べると、自分の価値観の軸が見えてきます。
価値観チェックシートで全体像が分かったら、以下から自分がどれに当てはまるかを見つけてください。
- 専門・職能別能力：専門スキルを高めていきたい
- 管理能力：組織をまとめ、目標を達成したい
- 保証・安全：経済的、社会的な安定を重視したい
- 自立・独立：自分の裁量で働きたい
- 起業家的創造性：新しいことを創造したい
- チャレンジ：困難な課題に挑戦し続けたい
- 奉仕・社会貢献：人や社会の役に立ちたい
- ワークライフバランス：仕事とプライベートの両立を大切にしたい
あなたの価値観が明確になったら、次は「希望条件」を整理します。希望条件は、以下のように整理するとエージェントとの面談がスムーズになります。
- 年収アップ
- 土日休み・残業少なめ
- 人間関係の良い職場
- キャリアアップできる環境
- 転勤や応援が少ない職場
- 在宅医療・OTCなどやりたい業務
- 研修制度の充実度
- 福利厚生・休暇制度
- 家から近い・通勤時間が短い
- 子育てしながら働ける環境
全部を満たす職場は少ないですが、「絶対に外せない条件」「できれば叶えたい条件」に分けることで、求人紹介の質が大きく変わります。
このステップはとても大事！条件の中でも優先順位を明確にしておこう。
自分の価値観・希望条件・強みを整理できると、転職の軸が明確になります。迷いやブレを防ぐためにも、ここでしっかり土台を固めましょう。
ステップ４｜薬剤師の転職市場と年収相場を知る
次に薬剤師の転職市場を知りましょう。市場を知ることで転職エージェントからの求人紹介の良し悪しを判断することができます。
以下は各職種の平均年収です。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| ドラッグストア | 約515万〜600万円 |
| 調剤薬局 | 約450万～550万円 |
| 病院薬剤師 | 約390万～500万円 |
| 製薬会社など企業 | 約550万～700万円 |
職種別のポイントを以下にまとめておきます。
| 職種 | ポイント |
|---|---|
| ドラッグストア | 年収アップを狙うならドラッグストア業界はおすすめ。職種の中でも高年収に繋がる。今は調剤併設店が多くなり業務内容は調剤業務のところが多い。 |
| 大手調剤 | 色々な経験を積みたい人は大手調剤薬局がおすすめ。応援で色々な店舗経験を積むことができるのでスキルを高めることができる。 |
| 中小調剤 | ワークライフバランスを求めるなら中小の調剤薬局などを選ぶとよい。エージェントからの内部情報や店舗見学で見極めることが重要。 |
| 病院 | 薬剤師の理想像を強く持っている人にはおすすめ。病院内の医療チームの一員として活躍することができる。 |
| 企業 | 企業への転職は求人が少なめ。希望の求人が出るかは期間と運が重要なのでエージェントと連携し転職活動が必須。 |
ドラッグストアや調剤薬局は、会社によって年収・働きやすさ・研修制度・人間関係・残業
が大きく変わります。
「どの会社が合うのか知りたい」という方は、以下の記事で詳しく比較しています。参考にしてください。
▶大手ドラッグストア6社を徹底比較
▶大手調剤薬局6社を徹底比較
また、病院薬剤師は大変なことも多いです。以下の記事で詳しく解説しています。
▶病院薬剤師はきつい？現場の悩みと転職も含めた解決策を徹底解説！
自分が進みたい道をしっかり調べてみよう。
市場や年収相場を知っておくと、求人を見る目が鍛えられます。「今の自分の市場価値」を理解することで、より納得した転職ができます。
ステップ５｜転職エージェントに登録する
転職活動をする場合は必ず転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントを活用すべき理由は以下です。
①自分に合った職場をプロが提案してくれる
→ エージェントは希望条件や不安を聞いた上で、性格や経験に合った職場を提案してくれる。
② 面接対策・書類添削をサポートしてくれる
→ エージェントは、面接官目線でのアドバイスや伝え方の工夫をしてくれるので安心。
③ ブラック企業を避けられる（内部事情を知っている）
→ HPでは分からない情報（離職率・人間関係・教育体制など）をエージェントは把握している。
④ 年収や条件交渉を代行してくれる
→ 自分で「もう少し給料上げてほしい」とは言いづらいが、エージェントが交渉してくれる。
→ 年収アップや働き方の希望が通りやすくなるのは大きなメリット。
⑤ 応募先とのやり取りをすべて任せられる
→ 仕事しながらの転職活動は大変。
→ エージェントが日程調整・応募・条件確認など全て代行してくれるので、負担が少ない。
⑥ 完全無料で利用できる
→ 転職先の企業から報酬をもらうビジネスモデルなので、求職者側の費用負担はゼロ。
→ 情報収集だけでもOKなので、気軽に相談しやすい。
転職エージェントには転職希望者のキャリアよりもマッチング成功報酬を優先するエージェントもいます。
よって「エージェントは信用してもいいが、信頼しすぎてはいけない」と心得てください。
あくまで味方ではなく「ビジネスパートナー」です。上手く活用しましょう。
おすすめは2〜3社登録して、相性が合うエージェントを残して使うやり方です。転職エージェントを複数登録したほうがいい理由は、「より良い求人に出会える確率を上げるため」です。
- 保有求人が違うから
エージェントごとに提携している企業が異なるため、A社にはある求人がB社にはない、といったケースは珍しくありません。 - 担当者の質に差があるから
希望を丁寧に聞いてくれる担当者もいれば、ノルマを優先して強引に勧めてくる担当者もいます。複数登録しておけば、相性の良い担当者だけを選んで利用できます。 - 情報を客観的に比較できるから
同じ求人でもエージェントによって説明内容や条件提示が異なることがあります。複数の視点から情報を得ることで、より正しい判断ができます。 - それぞれ得意分野が違うから
調剤に強い会社、ドラッグストアに強い会社、派遣・パートに強い会社など、各社で得意分野があります。希望の働き方に合わせて複数登録した方が選択肢が広がります。 - 比較されていることで対応が良くなるから
エージェント側も「他社と比較されている」と分かれば、希望に合った求人を優先的に紹介してくれたり、レスポンスが丁寧・迅速になる傾向があります。
転職エージェントを使った方がいいことは分かったけど、使うにもどこを使うか迷いますよね？
以下の表におすすめエージェントをまとめましたので参考にしてみてください。
| 転職エージェント | おすすめ度 | 一言でいうと | 向いてる人 |
|---|---|---|---|
| ファルマスタッフ | ★★★ | 迷ったらここで決まり！ ヒアリング力が高く、丁寧で親身な対応が評判。初めての転職でもしっかりサポートしてくれる安心のエージェント | ・調剤薬局に転職したい方 ・病院・クリニックに転職を考えている人 ・転職エージェントの質にこだわる人 ・転職が不安でしっかりサポートして欲しい人 ・どの転職エージェントがいいか迷っている人 ・派遣・PAでの働き方で転職を考えている人にも |
| マイナビ 薬剤師 | ★★★ | 大手の中で2番目におすすめ！業界最大手の安心感と求人数が魅力的。ドラッグストアへの転職なら必ず活用すべきエージェント | ・幅広く職種を検討したい方 ・地方の求人を探している方 ・ドラッグストアへの転職を考えている人 ・大手で安心感が欲しい人 |
| アポプラス薬剤師 | ★★ | 大手エージェントで30年以上の実績は安心感あり。特に医療人材業界に精通してるので病院・クリニックへの転職希望者は使うべきエージェント | ・病院・クリニックに転職したい方 ・調剤薬局に転職したい方 ・豊富な求人の中から選びたい人 ・質の高い転職エージェントを求める人 ・地方で転職を考えている人にも ・派遣での働き方で転職を考えている人にも |
| 薬キャリエージェント | ★★ | エージェントの質は高く、大手の安心感あり。ドラッグストアへの転職の場合はマイナビ薬剤師の次におすすめ | ・転職までスピーディーに進めたい方 ・ドラッグストアへの転職を考えている人 |
| お仕事ラボ | ★★ | 大手に比べ求人数は少なめだが、エージェントが丁寧に寄り添ってくれて自分に合った求人を的確に紹介してくれる。マッチング精度が高く、転職後定着率も高い。 | ・次の転職先は長く継続して務めたい方 ・入りたい所があるけど求人の応募がなくて困っている方 ・調剤薬局への転職を希望する方 ・じっくりエージェントに相談したい方 ・手厚いサポートを受けたい方 ・転職後のフォローもしてほしい方 |
初めての転職では大手のファルマスタッフとマイナビ薬剤師が安心です。
以下に目的別にまとめておきますので参考にしてください。
比較するのも面倒な人：ファルマスタッフとマイナビ薬剤師の2社に登録すれば間違いなし
調剤薬局に転職したい人：ファルマスタッフ
病院・クリニックに転職したい人：アポプラス薬剤師
ドラッグストアに転職したい人：マイナビ薬剤師
地方で転職活動したい人：アポプラス薬剤師
早いスピード感で転職したい人：薬キャリエージェント
次の転職先は長く継続して務めたい人：お仕事ラボ
迷ったときは、まず「ファルマスタッフ」への登録がおすすめです。薬剤師からの満足度が高く、経験豊富なエージェントが親身にサポートしてくれます。
ファルマスタッフの口コミと使った感想はこちらの記事を参考にしてください。
薬剤師に人気の転職エージェント、ファルマスタッフ口コミまとめはこちら
じっくり検討したい方はこちらの記事も参考にしてください。
薬剤師転職エージェント5社を徹底比較！おすすめの選び方はこちら
転職エージェントは利用した人の声をたくさん集めた結果、今のところはファルマスタッフが良かったって声が多いよ。
良い求人ほどエージェント経由で動きます。比較しやすくなるため、まず1社は必ず登録して情報収集を始めましょう。
ステップ６｜求人紹介を受けて比較する
転職エージェントを決めたらエージェントから電話があり面談する流れです。面談では以下のようなことを聞かれますので準備しておきましょう。
- 現在の就業状況
- 転職理由
- 希望する勤務形態（正社員・派遣・パートなど）
- 希望する業種
- 希望の勤務地・通勤時間
- 優先したい条件（給与・勤務時間・福利厚生 など）
面談を受けたら求人紹介を受けましょう。その際のポイントをまとめておきます。
自分でも紹介された企業のことは調べる
エージェントに紹介された求人は、必ずしもあなたに最適とは限りません。
提示された情報をそのまま信じるのではなく、自分でもしっかり調べ、気になる点は遠慮せずに確認しましょう。
エージェントの返答が曖昧だったり歯切れが悪い場合は、注意して見極めることが大切です。
求人紹介を受けたら他エージェントにも確認する
求人紹介を受けたら、ほかのエージェントにも必ず確認しましょう。
ひとつのエージェントだけの意見で判断するよりも、複数の視点を比較しながら決めるほうが、ズレや後悔を防ぎやすいからです。
同じ求人でも、エージェントによって「提示される条件」「職場の内情の情報量」「おすすめ度」
が微妙に違うことがあります。
実際、転職活動ではセカンドオピニオンを取る感覚がとても大事です。複数の声を聞くことで、より自分に合った職場を選びやすくなります。
自分の優先順位から譲れないことと譲れることを決めておく
自分の優先順位をの中でも「譲れないこと」と「譲ってもいいこと」を事前に決めておきましょう。
転職では、すべての希望を満たす求人に出会えることは少ないです。あらかじめ「ここまでは絶対に譲れない」というラインを決めておくことが大切。
基準があるだけで、求人の良し悪しを冷静に判断できるようになります。
エージェントにはハッキリ伝える
エージェントには、絶対に譲れない条件はハッキリ伝えるのが大事です。エージェント側は「あなたが受かりやすい求人」を優先して紹介することもあるからです。
成功確率が高い＝あなたに本当に合う職場とは限りません。
希望と違う求人が届いたら、遠慮せず「この条件だと難しいので、ほかの求人も見たい」と伝えてOKです。
エージェントが合わない！と感じたら変えてもらうか、ほかエージェントに変えれば良いだけ。
求人は 「比較して初めて良し悪しが見える」もの。条件だけでなく、働き方・人間関係・教育体制までチェックして判断しましょう。
ステップ７｜職務経歴書と履歴書を準備する
希望に合う求人が見つかったら、次は書類作成に進みます。
何から始めればいいか迷う場合は、エージェントが丁寧に教えてくれるので遠慮なく相談しましょう。
基本的には、履歴書と職務経歴書の2つを作成します。丁寧に仕上げることで、面接につながりやすくなります。
履歴書は最低限でOK
履歴書は、基本情報とこれまでの職歴をまとめるだけのシンプルな書類です。悩みすぎる必要はなく、決められたフォーマットに沿って淡々と埋めていけば問題ありません。
重視されるのは職務経歴書なので、履歴書は「必要最低限で整える」くらいの意識で大丈夫です。
職務経歴書はしっかり書き込む
職務経歴書は、履歴書と違って自分の伝え方に自由度がある書類です。「どうまとめるか」で印象が大きく変わります。
最初から完璧に書ける人はいません。まずは手を動かして書き始めましょう。
- 分かりやすく、シンプルに
- 誰が読んでも理解できる言葉で
- 自信を持って書く
- 読み手に好印象を与える構成に
特に意識したいのは、「謙虚になりすぎないこと」。経歴そのものより、「その経験をどうアピールするか」が重要です。
書いたら読む → 直す → また書く、というサイクルを繰り返して質を高めていきましょう。
職務経歴書に書いた内容は、面接で話す軸にもなるので、じっくり時間をかけて練り上げてください。
エージェントに書類添削を受ける
職務経歴書や履歴書がひと通り書けたら、必ずエージェントにチェックしてもらいましょう。
業界に詳しく、転職支援の実績が豊富なエージェントほど「どんな書き方が評価されやすいか」を熟知しています。
また、エージェントにとっても あなたが内定を取ることがゴール。そのため、より魅力的に見せるための表現や構成について、具体的なアドバイスをもらえます。
自分では気づけない強みやアピールポイントを見つけてもらえることも多いので、遠慮せずに添削を依頼してみてください。
職務経歴書は始めは難しいかもだけどブラッシュアップしていけばいいから焦らず作っていこう。
書類の質で内定率は大きく変わります。エージェントの添削も活用しながら、評価される書類に仕上げましょう。
ステップ８｜面接対策と当日の流れ
面接では準備が最も重要です。準備次第で成功確率を大きく上げることができます。
想定質問のQAを考えておく
薬剤師の面接で聞かれる質問は、実は大枠が決まっています。
- 退職理由（なぜ辞めたのか）
- 志望理由（なぜこの会社なのか）
- これまでの実績・経験
- 当社で活躍できる根拠（適性）
ほぼすべての面接で、この4つは必ずと言っていいほど聞かれます。
だからこそ、事前に答えを準備しておくことが面接成功の近道です。
自分の強みを語れるようにしておく
「強みがない…」そう感じている方でも、強みがない人は一人もいません。大事なのは自分の経験や実績をどう言い換えるかということ。
ここでは、よくあるネガティブな要素を「ポジティブに言い換える例」をまとめました。
- 転職回数が多い → 幅広い調剤経験を積み、さまざまな処方に対応できる
- 経験が浅い → 成長意欲が高く、新しい知識を吸収するスピードが早い
- 人間関係で退職した → 円滑なコミュニケーションを大切にできる職場を選ぶことで力を発揮できる
- ドラッグストアが合わなかった → 患者対応をより丁寧にできる調剤中心の環境を希望している
- 短期離職がある → 自身の働き方を見直し、長く働ける環境を慎重に選んでいる
こちらに関してもAIが得意分野なので、活用してみましょう。
転職ストーリーを語れるようにしておく
面接では自分の過去・現在・未来を１つのストーリーとして語ることが重要です。
過去の自分の経験で今の自分があり、それが転職先に貢献できることを語れるように準備しておきましょう。
話す内容を準備したら、あとは練習あるのみ
想定質問と自分の回答を用意したら、以下を徹底的に練習しましょう。練習量が本番の振る舞いを大きく変えます。
- 喋り方：結論→理由の順で。早口にならないよう意識。
- 声の大きさ：聞き取りやすいトーンで、抑揚をつける。
- 表情：自然な笑顔を心がけると印象が良くなる。
- 姿勢：背筋を伸ばし、適度なアイコンタクトを忘れずに。
短い秒数でも良いので、鏡や録音で確認してみてください。
当日の面接で決まる
しっかり準備できていれば大丈夫。
心細いときは、転職エージェントの面接同行をお願いするのもありです。サポートしてもらえるだけで安心感が全然違います。
面接の合否は、経歴そのものよりも当日のやり取りで決まることが多いです。「この人と一緒に働きたい」と面接官が思えるかどうかがポイントです。
- 第一印象が勝負。明るく、ハキハキと挨拶する
- 話す内容より「笑顔」「声のトーン」「目を見て話す」が大事
- 質問には「結論 → 理由」の順で、端的にわかりやすく答える
- 想定外の質問でも焦らず、一度考えてから答える
- できるだけ前向きでポジティブな発言を心がける
- 嘘はダメだが正直すぎる必要はない。伝え方を整えることも大切
面接で受かる人・落ちる人
私はこれまでドラッグストアのエリマネとして、中途採用面接を数多く担当してきましたが、「このタイプの方は不合格にしてきた」という共通点があります。
- 目を合わせない
- 笑顔がない
- 全体的に暗い雰囲気
- 身だしなみが雑
- 声や態度に元気がない
- 会話ではなく、自分の言いたいことだけを話す
一方で、「この人と一緒に働きたい！」と感じて採用したのは、こんな方です。
- 雰囲気が明るい
- 自然な笑顔が魅力的
- 質問に対する答えがズレない（的確に返ってくる）
- これまでの経験が当社で活かせそう
- 話が整理されていて分かりやすい（結論ファースト）
正直、これらはどの企業でも大きく変わらない基準だと思います。
面接によって年収などの条件も変わってくる。準備と練習をしっかりやって良い条件の内定を勝ち取ろう！
想定質問を準備し、過去の経験をどう活かせるか説明できるようにしておきましょう。当日の立ち回りも含め「準備が勝負を決める」と意識して臨むのが大切です。
ステップ９｜内定比較・条件交渉をする
内定をもらっても焦って即決しない
転職活動では内定をもらっても焦って即決しないようにしましょう。
- 給与・勤務条件を最終チェック
- 気になる点をエージェントに確認
- 現場見学の依頼（できれば）
- 他社選考の状況を整理
- 一晩以上あけて冷静に判断
エージェントに条件交渉を依頼する
薬剤師の転職では、条件交渉は内定後がもっとも通りやすいタイミングです。
面接中に細かい条件を言いすぎると選考に影響するため、年収・休み・働き方の調整は内定後にエージェントに任せるのが確実です。
- 年収（基本給・賞与・手当）
- 土日休み・曜日固定
- 残業時間の調整
- 働く店舗・応援の頻度
- 勤務時間の調整（時短・早番固定）
- 引っ越し伴う異動の有無
条件交渉はエージェントとしっかり話し合って決めていこう。
複数内定を比較すると、より納得した選択ができます。条件交渉は一人で抱え込まず、エージェントを頼る方が成功しやすいです。
ステップ10｜退職準備とトラブル回避
退職時の注意点を知ることでトラブルを避けることができます。以下ポイントを抑えて退職に向けて準備していきましょう。
「自分が辞めると職場が回らないかも」と考えなくて大丈夫
退職を考えたときに、「自分が辞めたら他の人に迷惑をかけるかも」「職場が回らなくなるのでは…」と不安になって言い出しづらくなる方は多いです。
でも断言します。
あなたが辞めても職場は問題なく回ります。必ずなんとかなります。
私自身これまで何人もの退職を経験してきましたが、どの職場も最初はバタついても最終的には普通に回っていました。
責任感があるのは素晴らしいことですが、そこで自分を縛る必要はありません。
前向きな退職理由を準備しておく
退職理由は、前向きな内容を用意しておきましょう。
完璧な理由である必要はありませんが、大切なのは「不満」ではなく「将来どうなりたいか」を軸に伝えることです
NG表現： 上司や同僚と合わなくてつらかった
前向きな言い換え：よりチームで協力しながら働ける職場環境を求めて転職を考えました。
NG表現： 常にバタバタして、患者さんとゆっくり向き合えなかった
前向きな言い換え：一人ひとりの患者さんとしっかり向き合える職場で働きたいと感じました。
NG表現： ここにいてもスキルが伸びない
前向きな言い換え：より専門性を高めて、スキルアップできる環境に挑戦したいと考えました。
転職先を決めてから退職報告する
転職を決意したら、現職の上司へ退職を伝えるのは「転職先が確定してから」にしましょう。
次の勤務先が決まっていない状態だと、上司や会社は「まだ引き止められる」と考え、説得の時間が発生します。
これは自分にとっても相手にとっても無駄になりがちです。一方、転職先が決まっていれば引き止めはほぼなくなり、双方にとってスムーズな退職につながります。
また、引き止めにあった場合は以下を参考に対処しましょう。
| 引き止めの言葉 | 対処法・考え方 |
|---|---|
| 君に今やめられると他の人が大変になる | 罪悪感を覚える必要なし。穴を埋めたりやりくりするのは会社や上司の役割。あなたが抱える必要はない。 |
| ここで辞めると損だよ | 「損か得か」は会社視点。あなたの人生・価値観で判断。長期的に自分に利益になる方を選ぶ。 |
| 改善するからもう少し考えて | 改善の可能性は低い。仮に一時的に改善しても、同じ状況が再発する可能性が高い。 |
| あなたの将来が心配 | 上司の価値観で心配されても、最終的に評価するのは転職先。自分のキャリア軸を信じる。 |
| 今辞めるとキャリアに傷がつく | 転職理由が正当であればキャリアに傷はつかない。むしろ無理に残る方がリスク。 |
色々なことを言われるかもだけど気にしない。しっかり考えた自分の決断に自身を持とう！
1ヶ月前には言う（可能であれば2ヶ月）
退職を決めたら、就業規則を確認しましょう。多くの企業では「退職の1か月前までに申告」と定めていますが、会社によってはそれ以前に伝える必要がある場合もあります。
原則として、遅くとも1か月前には上司へ退職の意思を伝えることが大切です。急な退職は職場に迷惑をかけるだけでなく、あなた自身の評価や人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。
スムーズに退職するためには、早めの報告が最低限のマナーです。
1か月以上の余裕があれば、業務の引き継ぎや患者さんへの対応もきちんと行うことができ、最後まで気持ちよく働くことができます。
ボーナスが貰えるか確認する
現職でボーナスを受け取れるかは、退職のタイミングによって変わります。退職を申し出る時期によっては、減額される可能性もあります。
一般的には、「ボーナス支給日当日以降」に退職の意思を伝えると満額受け取れる場合が多いです。
軽い雑談の延長で先輩とかに聞いてみてもいいかもね。
辞める時は有給を全て消化することを伝える
退職の際には、残っている有給休暇をしっかり消化することも忘れないようにしましょう。上司によっては、こちらから伝えなければ有給を消化せずに退職させようとするケースもあります。
しかし、有給休暇の取得は労働者の正当な権利です。遠慮せず、「残りの有給はすべて使いたい」と明確に伝えることが大切です。
退職は段取りとコミュニケーションが鍵です。円満退職を意識しつつ、失敗しないための準備を早めに進めましょう。
ステップ11｜入職後3ヶ月の立ち回り
転職が成功しても、入社後3ヶ月の過ごし方次第で「転職してよかった」と思えるかどうかが決まります。
この期間は「試用期間＝評価されやすい時期」でもあるため、最初の立ち回りがとても大切です。
以下のポイントを押さえておくと、新しい環境にスムーズに馴染みやすくなります。
- 最初の印象が大事
挨拶やちょっとした雑談など、基本的なコミュニケーションを丁寧に。初日〜1週間の態度がその後の人間関係を大きく左右します。 - 関わり方に気をつけたい相手を見極める
どの職場にも「影響力のある人」「怒らせると面倒な人」はいます。無理に迎合する必要はありませんが、最初は距離感を大切にすることが円滑な関係づくりにつながります。 - 前職との比較は口に出さない
悪気がなくても「前の職場では…」は地雷ワードになりやすいので要注意。 - できることより学ぶ姿勢をアピールする
3ヶ月目までは完璧を求められません。それよりも、「メモをとる」「復習する」「教えてくれた人にお礼を言う」といった姿勢が好印象につながります。 - 頑張りすぎず自分のペースで
転職したばかりで頑張りすぎて無理をすると必ず息切れします。自分のペースを保ちましょう。
このポイントをしっかり抑えて良いスタートを切ろう。
最初の3ヶ月は 「信頼づくり」 の期間。挨拶・コミュニケーション・立ち位置の把握を意識し、環境になじんでいきましょう。
薬剤師転職ロードマップまとめ
転職は不安があって当然。でも、正しいステップを踏めば「迷わず・ムダなく」理想の働き方に近づけます。
この記事で紹介したロードマップは、初めての転職でも失敗しにくい最短ルートです。
- まずは働き方や希望条件を整理する
- エージェントを使って情報収集する
- 面接・書類・条件交渉のポイントを押さえる
- 入社後3ヶ月で信頼を築く
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