- 薬キャリエージェントって大手だけど安心?
- 薬キャリエージェントの担当者って親身な人いるかな?
- 薬キャリエージェントを使った人の声が聞きたいな。
薬剤師転職において薬キャリエージェントは使ってみたい人も多いはず。でも、実際使った人の声を知ってから使ってみたいと思いますよね?
この記事では薬キャリエージェントを実際に使った薬剤師さんに直接インタビューし、登録から転職までの流れを詳しくまとめました。
この記事を読むと、薬キャリエージェントのリアルな対応・サポート内容が分かり、安心して転職活動の一歩を踏み出せます。
体験談から薬キャリエージェントについて分かったこととしては以下です。
- 大手で情報量が多く、初回のヒアリングは丁寧で専門性も高い
- 転職活動の進め方など、業界知識・戦略アドバイスが具体的で役立つ
- 登録直後や初動のレスポンスは早く、情報収集にも使いやすい
- 転職活動が始まると「求職者よりエージェント都合の提案」が増えたと感じた
- 希望条件とのミスマッチ求人を紹介されるケースがあった
- 激務が予想される求人を強くおすすめされるなど、信頼を損なう対応もあった
- エージェントの「当たりハズレが大きい」という口コミは本当だと感じた
※本記事の体験談は、クラウドワークスで実際に薬剤師さんへ依頼・収集した内容をもとにした個人の体験談・感想です。内容は個人の経験であり、すべての方に当てはまるものではありません。


ネットでもリアルな声は少ない。利害関係ない人の意見だからとても信憑性高いよ。
体験者プロフィール

30代前半男性 Hさん
- 大学薬学部 修士課程修了、薬剤師資格取得
- 2022年〜2024年 地域の病院にて勤務(3年)
- 2025年〜 門前薬局にて勤務
今回は病院→調剤薬局の転職活動についてをまとめました。
転職を考えたきっかけ
Q.転職を考えたきっかけは何ですか?
A.大きな理由は給与(福利厚生)と夜勤の存在です。 もともと薬剤師としての経験を積むために病院薬剤師として働いていました。
人間関係もよく、多くのことを学びましたが、結婚し妻が専業主婦ということで給与について考えることが増えました。
多くの先輩方が共働きで、しかもご夫婦ともに医療従事者というケースが多いです。それだけ病院薬剤師の給与水準が低いことを物語っているように感じます。
病院薬剤師は基本給が低めで、手当もそれほど多くありません。
残業をしようにも近年のホワイト化のあおり、残業申請は渋られるが業務量は変わらないので途中で投げたりサービス残業したりといった文化が根強いです。
さらに、夜勤業務を続けていく中で目に見えて体の調子の変化(不眠だったり逆に寝すぎたり)といったものを感じることもありました。
これらの不満が結婚をひとつのきっかけとして爆発し、転職を開始しました。

病院薬剤師ってスキルを高めたり経験を積むにはとてもいい。でも、やっぱり給与面や労働環境がネックになる人もいるよね。
薬キャリエージェントを選んだ理由と利用期間
Q.薬キャリエージェントを選んだ理由は何ですか?
A.大手企業で信頼できると思ったからです。
Q.薬キャリエージェントを使った期間は?
A.2024年4月、11月(4月に情報収集、10月あたりから本格的に転職活動開始)
- ファルマスタッフ
- マイナビ薬剤師

3社使ったけど面接に進むフェーズでは1社に絞ったほうがいいと言ってたよ。理由は3社並行で面接に進むと内定の返事の期限によって他社の面接が受けられないことがあったから。
並行して活用した2つのエージェント体験談記事も読みたい人はこちらを参考にしてください。
▶ファルマスタッフを使った体験談
▶マイナビ薬剤師を使った体験談
薬キャリエージェント登録〜面談までの流れ
Q.登録〜面談までの流れを教えてください。
A.2024年4月に情報収集のために登録しました。その後すぐに連絡があり、現在の状況と転職希望についてヒアリングを受けました。
その後、日時を決めて電話で面談。 面談では私の現状についてかなり詳しく聞かれました。
これまでに担当した疾病・業務内容について30分程度お話しました。

登録から面談の流れや聞かれる内容は他のエージェントと同じ感じ。僕も使ったけどヒアリングはとても丁寧で詳しめ。
薬キャリエージェントの担当エージェントの印象
Q,担当エージェントの印象を教えてください。
A.始めは親身に話をしてくれていましたが、転職活動が始まると転職者側の希望を無視してエージェント側の希望を優先するような提案ばかり。
こちらは「ワークライフバランスを重視していること」「給与が大きく上がらなければ転職しない」と言っているのに、給与があまり変わらない企業を勧められました。
また、あきらかに激務であることが分かる企業を「給与が高いのでお勧めです!」と言ってきたりと、不信感を募らせることになりました。
結局、2社面接予定でしたが、日程が決まらず諦めることになりました。

エージェントはあくまでビジネスパートナー。エージェント側は転職成功で企業側からお金がもらえる仕組みなので、理解して対応することが大事!
薬キャリエージェントで紹介された求人の内容
Q.紹介された求人の内容について教えてください。
A.私が活用した他2社でも見た初任給が今の給与とそこまで変わらない企業と給与が高いが激務そうな企業をメールで紹介され、希望とのマッチはしていませんでした。
結局トータル10件ほど紹介してもらいましたが、他のエージェントと異なり「企業が面接オファーをしてきたところ」をメールで送ってくれてるようでした。

他の企業は自分にあった企業を紹介され、面接オファーをかける感じ。薬キャリエージェントは逆に感じたみたい。
薬キャリエージェントの良かった点・助かった点
Q.薬キャリエージェントの良かった点を教えてください。
A.転職活動はどのようにしていけば良いかの概要を教えてくれました。
かなり解像度が高く「気に入ったところがあっても1社で決めず少なくとも2〜3社は受けたほうが良い」など実際の転職活動の時期にも大変有用であった情報を学べました。

薬キャリエージェントは使って良かったという声もあるので担当者によっては合う人も多いはず。
薬キャリエージェントで不満に感じた点・改善してほしい点
Q.薬キャリエージェントで不満に感じた点を教えてください。
何よりもトラブルが多かったのが不満点です。
4月に一度相談したときは情報収集のみであることを伝えていましたが、紹介企業の面接希望について何度も電話をかけられました。
また、転職可能な企業を全て並べて比較して転職先を決めたいと伝えているのに、企業から面接オファーがあるたびに送信してくるのでどこまで待つべきかもわかりませんでした。
極めつけは「追加でお勧めの企業があるんです!」ということで紹介された企業です。
その企業は明らかに激務そうで、その旨について質問しても「でもHPにのんびり仕事できると書いてあるので大丈夫です!」と返してくる始末。
もともと企業研究していたので「この企業は忙しいので病院からの転職一発目では向いていない」と結論づけた企業を「給与高いのでお勧めです!」とお勧めしてきたことも。
転職者の都合をあまり考えていないのかなと思ってしまいました。
詳細にヒアリングされた、私の経験してきた業務内容についても紹介された企業にあまり活かされていないようでした。

薬キャリエージェントの全ての担当がエージェント都合で紹介する訳ではないことは知っておこう。合わないエージェントはどこでもあるので、その時は別のエージェントを使うよう心得ておこう。
転職した結果と現在の満足度
Q,転職して良かった点を教えてください。
A.今回はファルマスタッフ経由で転職。年収100万アップ(420万→520万)。夜勤がなくなり労働時間が減りました。
薬キャリエージェントと他のエージェントとの違い
Q.他エージェントとの違いを教えてください。
A.担当者によると思いますが、他社と比べてエージェントの利益追求の意識が強く、不快感を抱かせてしまいがちのように感じました。
Q.使って良かったエージェントトップ3を教えてください。
1位:ファルマスタッフ
2位:マイナビ薬剤師
3位:薬キャリエージェント

今回のように担当者による可能性もあるので2〜3社は併用することをおすすめしてるよ。
自分に合うエージェントを見つけたい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
▶薬剤師転職エージェント5社を徹底比較【ファルマスタッフ・マイナビ薬剤師ほか】
口コミで多い部分を聞いてみた
Q.ネットの口コミでは以下が多いですが実際はどう感じましたか?
・エージェントがヒアリングなど親身で専門性が高い
▶ヒアリングは親身で内容の専門性も高かったように感じましたが、転職に活用されたかは不明です。
・自分に合った求人を紹介してくれる。高年収・好条件のハイクラス求人が多い
▶これは感じませんでした。
・対応スピードが早い分、急かされていると感じる場合がある。対面での面談がないから不安
▶これは感じませんでした。
・エージェントに当たりハズレがある
▶これは間違いないと思います。

ネットの口コミは間違ってることも多いよね。
転職活動で他に気になる点
Q.病院から薬局へ転職して大変なことはありましたか?
A.薬局特有の保険や投与量の決まりに慣れるまでが大変でしたが、病院業務に比べれば全く問題ありませんでした。
働き始めて2ヶ月で業務は概ね把握できましたし、半年すればだいたいの薬の説明もきちんとできるようになりました。
病院では併用禁忌でも病態によっては使用したりするなど、どちらかといえば「絶対ダメ」や「これはおかしい」を探す監査の仕方なのに対して、薬局では「保険適用の使用法以外はダメ」ということでした。
例えばカロナールとロキソニンの併用にしても疑義をかけないといけないなど、融通の効かないと言ってしまいたくなるようなものになるので、その文化に慣れることと把握するのが大変でした。

病院薬剤師から調剤薬局への転職を考える人は多いからリアルな声は安心できるね。比較的薬局への転職は大丈夫みたい。
Q.病院を辞める時のコツは?
A.退職を伝えるのは法律的には2週間前、就業規則でも1〜2か月前とされていることが多いです。
しかし、職場によっては半年以上前に伝えるのが暗黙のマナーになっているところもあるようです。まずは暗黙のルールをできるだけ把握するのが円満退職のコツかと思います。
私自身、退職関連で薬局長に内心嫌われてしまいました。
原因を考えたのですが、最も大きいのは二人きりに慣れるタイミングを探すあまりトイレ前で退職話をしてしまったことと思いました。
退職の話は薬局長にあらかじめ「二人だけでお話しするお時間をいただいてもいいですか?」など面談のアポを取ってした方がいいように思います。
人員が一気にやめると不機嫌になることもあるので周りの退職状況も一考に入れるとなおよいと思います。
退職理由は下手に「夜勤があるから」などと隠そうとせず、初めから「給与面です」と一貫させた方が良かったです。

円満退職は理想だけど、無理な場合も多い。転職後は基本会うことはなくなるから割り切りも大事。気を遣いすぎて自分の気持ちを抑えすぎるのはダメ。
Q.3社併用されたとのことですが、紹介先が重なることはありましたか?
各社から紹介を受けた件数のうち、1/3〜半分くらいが重複しているイメージでした。
Q.エージェントは最初は何社か併用して面接で1社に絞る方がおすすめ?
1社に絞る場合、2社に断りを入れる必要があるのですが、それができるならば転職者にとって最も都合が良いと思います。
3社の面談を受けたのち、断る予定の2社の中に面接希望の企業があるなら、最終利用予定のエージェントに伝える。
最終利用予定のエージェントにも募集があるなら1社にまとめる、という流れがいいかなと思います。なければ並行で面接できないか検討。
また、同じ企業でもエージェントによって言うことが違ったりするので(「忙しいので合わない」と言われたり、「給与も狙えるのでオススメです!」と言われたり)。
そう言う意味でも情報収集は2〜3社、面接は1社と言う流れが転職者にとっては有利なように感じます。
Q.転職活動で準備しておいて良かったことは?
A.ある程度自分でも企業について調べておいて良かったと思います。エージェントのいうことを鵜呑みにせず、正しいかどうかの判断ができました。疑うことも大事だと思います。

エージェントは求職者を企業に転職させるとお金になるビジネス。なのでビジネスパートナーとして疑いながら接することが大事!
Q.転職活動でやっておけばよかったことは?
A.登録する転職エージェントを面接時には1つに絞ることです。伝える面接希望日時を無駄に分割したりと色々不都合でした。
また、有給申請について退職時に揉めたので、自分の有給がいくつ残っているか、いつから消化するのかは前もって確認するべきだと思いました。
Q.応募書類(履歴書・職務経歴書)で工夫した点は?
A.職務経歴書では病院の処方箋枚数を記載し、経験した業務内容について網羅的かつ端的にまとめました。
病院の処方箋枚数の記載は大事らしいです。
Q.面接で工夫したこと・注意点はありましたか?
志望動機など質疑内容を暗記してスラスラ言えるようにするのは当然ですが、アドリブに対応できるよう自分の言葉で伝えるよう心がけました。
また、目線や表情などで相手への敬意や気持ちを伝えられるようにしました。 1社落ちているのはそれが原因かもしれません…。
Q.エージェントとの付き合い方のポイントは?
A.メールや電話を無視するとしつこく連絡が来るのでしつこいと感じたらはっきり伝えることが大事かと思います。
今思い返してみると、電話が繰り返し来るのはメールに返信しないからかなと。
4月頃は面接希望はないので返信していなかったら、たくさん電話をかけられました。転職活動中は面談日時を決めていたためかそれ以外での時間連絡はありませんでした。
連絡以外にも「気になること」があればしっかり伝える方が良いです。
Q.エージェントを最終断る時の方法は?
A.「一旦もう少し考えます」など下手にやんわり断ると連絡が何度も来るようになります。1本に決めたらはっきり断る方が良かったように思います。

どこのエージェントも同じ傾向があるから上手く付き合おう。
Q.働きながら転職活動は大変?辞めてからが良い?
A.同時期にやめた人は失業保険をもらいながらゆっくり転職活動していました。
企業研究やエージェントとの面談はなんとかなりましたが、面接は働きながらだと非常に厳しく、退職後の転職でもよかったのかなと感じています。
私は一度空白期間ができたらそのままだらけてしまいそうなのでそうならないよう努めましたが。

これはどっちにもメリット・デメリットある。僕としては辞める前に転職活動がおすすめかな。面接は平日も多いから、平日希望休とれない場合は難しいかもだけど。
転職を考えている人へ
Q.転職を考えている人へコメントお願いします。
A.今後の報酬改定で資格を持ってる病院薬剤師の給与が上がるとか、在宅専門の薬剤師が強いとか、多くの情報がある中で、私はワークライフバランスと給与を重視したので今の職場を選びました。
ですが、いまだにこの選択でよかったのか悩むことがあります。 結局内定に満足するためには時間をかけて調べて納得して決めるしかないのかなと思いました。
★★☆☆☆(おすすめ度5段階中2)
情報提供やヒアリングの質は高い一方、担当者によって提案のスタイルや満足度に差が出る可能性があるエージェント
まとめ
この記事では、薬キャリエージェントを実際に使ったHさんの体験談をまとめました。
改めて体験談から分かったポイントを整理します。
- 大手で情報量が多く、初回のヒアリングは丁寧で専門性も高い
- 転職活動の進め方など、業界知識・戦略アドバイスが具体的で役立つ
- 登録直後や初動のレスポンスは早く、情報収集にも使いやすい
- 転職活動が始まると「求職者よりエージェント都合の提案」が増えたと感じた
- 希望条件とのミスマッチ求人を紹介されるケースがあった
- 激務が予想される求人を強くおすすめされるなど、信頼を損なう対応もあった
- エージェントの「当たりハズレが大きい」という口コミは本当だと感じた
薬キャリエージェントのリアルな声を知って、「大手だけど担当の当たりハズレはあるんだな」
と感じた人も多いはず。
実際、今回の体験者さんも最終的にファルマスタッフ経由で年収100万円アップし、「ここが一番サポートがよかった」と答えていました。
もしあなたが「担当者の質にこだわりたい」「ミスマッチの少ない求人を紹介してほしい」と思うなら、体験者さんが実際に利用して満足度1位だったファルマスタッフの体験談も読んでおくことをおすすめします。
ファルマスタッフについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。



コメント