- 日本調剤って大手だけど実際の働くイメージが分からない。
- 日本調剤ってやっぱりきついのかな?
- 日本調剤って成長する環境ある?
日本調剤は大手の中でも教育体制が整っていることで知られていますが、「実際の現場はどうなの?」と気になる方も多いと思います。
この記事では日本調剤で実際に5年間働いていた薬剤師に直接インタビューしてリアルな情報をつめ込みました。
もっと詳しく日本調剤の特徴や評判を知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
この記事を読んでいただくと、日本調剤で働くイメージが明確になり転職する一歩を踏み出すことができます。
体験談から日本調剤は以下のような企業だと分かりました。
- 店舗によって人間関係の差は大きいが、上層部との風通しは良好
- 本社のサポートが手厚く、異動や引越しにも柔軟に対応してくれる
- 残業は月10時間前後、ただし有給は取りにくい雰囲気あり
- 年収は1年目300万 → 5年目650万前後+社宅ありで総合的には満足度高め
- 成果主義の評価制度で、頑張り次第でしっかり昇給・昇格できる
- 研修制度は超充実。入社研修・定期研修・15ステップ研修など体系的
- 業務量は多め。特に総合病院門前は負担感あり
- 自社開発の調剤システムで効率化が進んでいる
- ノルマはあるが、過度なプレッシャーは少ない
- キャリアパスが多様(薬剤部内昇進・人事・広報・営業など)
- 異動希望はしっかり考慮されるなど社員の声を尊重する文化
- 評価・教育・フォロー体制が整っており、「辞める前に異動で調整」も可能
- 向いているのはキャリアアップ志向が強い人
- 「日本調剤出身」という経歴が転職市場で強い武器になる
「日本調剤、ちょっと気になるかも…」「他にも似た企業あるかな?」と思ったら、転職エージェントに聞いて情報収集をしてみましょう。
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ファルマスタッフの口コミ・評判を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
どの転職エージェントが良いか分からない人はこちらの記事を参考にしてください。
※本記事の体験談は、クラウドワークス上で実際に薬剤師さんへ依頼・収集した内容をもとに構成しています。下記は実際の募集・契約時のスクリーンショットです(個人情報は伏せています)。


ネットでもリアルな声は少ない。利害関係ない人の意見だからとても信憑性高いよ。
体験者プロフィール

30代前半男性 Tさん
- 勤務形態:正社員
- 勤務期間:2010年代後半〜2020年代前半(約5年間)
- 店舗形態:病院門前
- 勤務地エリア:関東・地方エリア(複数店舗で勤務経験あり)
人間関係・上司・本社サポートのリアル
Q.職場の人間関係や雰囲気はどうでしたか?
A.新入社員として配属された店舗は人間関係はよくありませんでした。人間関係というより上司(店長)が非常に高圧的だったため、店舗スタッフと店長間で大きな溝があるような構図でした。
もちろん、異動先によっては非常に良い人間関係の店舗環境もありました。
上との風通しはよかった印象です。エリアマネージャークラスの上司には相談しやすく、異動の申請や今後のキャリア相談は非常にしやすかったです。
Q.上司や本社のサポート体制に満足していましたか?
A.満足していました。
新卒1年目の頃は近況の把握や心配事がないかの確認を本社の方が定期的に直接面談にて行ってくれていました。
2年目から全国転勤コースで勤務していましたが、異動が決まると異動先の環境を事前に調べてくれたり、引越し日程に無理がないか徹底して調整してくれました。

人間関係はどこの企業でも店舗による所はある。本部のサポートはしっかりしてるみたいで相談できる環境があるのは大きいよね。
労働環境・シフト・休暇の実態
Q.店舗間の異動・応援はどの程度ありましたか?
A.私の場合は全国勤務コースだったこともあってか、約1年に1度の頻度で異動をしていました。
応援については2カ月に1回あるかないかでしたが、これは少ない方だと思います。その時のエリア内の人員状況によって変わるので多い人は毎週応援に行っている人もいました。
Q.残業時間やシフトの実態を教えてください。
A.残業も店舗によって異なります。私の場合はおおよそ月10時間前後でした。シフトは原則8時間厳守。サービス残業はコンプライアンスの観点からも厳禁でした。
Q.有給・休暇の取得しやすさはいかがでしたか?
A.3年目以降は店長(管理薬剤師)として勤務し私がシフト作成していましたので、2年目までの経験でいうならば、休暇は必ず取れました。
これもコンプライアンスの観点から本社に厳しく管理されてました。
有給については取りにくかったです。年5日の消化は必須なのでそれは取って当たり前でしたが、5日以上で有給を使う人はほとんどいませんでした。
それが当たり前という雰囲気があったのもみなさんが取っていなかった原因かもしれません。もちろん、店舗によっては年5日以上の有給を取得している店舗もあったようです。

思ったより働きやすい環境がありそう。有給が使いにくい空気感なのは少し残念だよね。
給与・昇給・賞与・福利厚生のリアル
Q.給与・年収水準に満足していましたか?
A.満足度で言えば80%くらいです。
成果主義のような色があったため、結果を出せば賞与で評価され、それが昇給率UPにもつながるので私は好きでした。
入社1〜2年目はやはり中小の薬局と比べると非常に少ない年収だったので、80%としています。
1年目:300万
2年目:450万 ※全国転勤コースへ変更
3年目:500万
4年目:600万
5年目〜6年目:600~650万
福利厚生で家賃が免除されていたので、それを含めると十分な年収だったと思います。年収は残業代込みです。
家賃は80%会社持ちですが、別途補助が出ましたので実質支払いなしでした。
Q.賞与・昇給の仕組みや納得感はいかがでしたか?
A.成果主義のようなところがあったので「やればやるだけ評価される」といった仕組みでした。
評価項目についても明確化されており、評価の実績に応じてどのように昇給していくかも公開されていたのでとても納得していました。
Q.福利厚生(産休・育休・社宅・時短勤務など)は利用しやすかったですか?
A.社宅はとてもありがたい福利厚生でした。月々の支払から「家賃」という項目がなくなるだけでQOLは随分上がった印象です。
育産休は私は経験ないですが、男性でも取得している社員はいましたので利用しやすかったのではないかと思います。

大手調剤薬局の中では年収は高い方。全国転勤コースだから家賃補助が出てるのが大きいね。成果主義ってとこも意欲が高い人に合ってる環境だね。
研修制度・スキルアップ環境
Q.入社時・定期研修の内容は充実していましたか?
A.入社してすぐの研修は処方解析やCSマナー、社会人としてのビジネスマナーまで幅広い内容を1カ月みっちり学べるカリキュラムになっていたのでとても充実していたと思います。
2か月目以降も毎月定期的にビデオ研修が配信され、薬学を深められる環境下にありました。
勤務時間内での受講が必須だったためプライベートへの影響もなかったです。
中途入社の方にも研修はあります。数日間研修があり、その後月に1,2回程度担当者が面談して経過の確認とフォローを行っていました。
Q.「15ステップアップ研修」や「病院実務研修」を受けた経験があれば、印象を教えてください。
A.「15ステップアップ研修」は社員であれば全員受講します。薬剤、疾患についての座学です。
定期的に試験があり、合格しなければ次のステップ(ランク)に昇格できないので、業務の合間とはいえ、真剣に受講しなければなりませんでした。
内容についてはメディカルナレッジやMPラーニングなどに近いです。
Q.スキルアップを実感できた場面を教えてください。
A.新しい業務を任されて達成したタイミングで自身のスキルアップを実感していました。
例えば、「在宅訪問を任された」「施設在宅の担当を任された」「病院の退院後カンファへの介入を任された」「施設営業を任された」「管理薬剤師への就任の打診があった」などです。

やっぱり教育制度はしっかりしてるんだね。勤務時間内ってとこもさすが大手。
業務量・システム・数字目標の実態
Q.処方箋枚数や人員体制など、業務量は適正でしたか?
A.40枚2~3人という配置の店舗が多かったので数でみると余裕があるほうかもしれません。
ですが、総合病院門前で展開している店舗ばかりで処方内容が非常に重かったのでそれでも人数が足りているとは実感できませんでした。
業務量についても多い印象です。
Q.導入されている調剤システムについて教えてください。
A.日本調剤は調剤システム関連はすべて自社システムです。
自社システムなので効率化をはかったバージョンアップが短いスパンで定期的に入っていたので、十分効率化できていたと思います。
Q.数字目標(アプリ登録・服薬指導件数など)はどの程度求められていましたか?
A.アプリは送信率20%(処方箋100枚のうち20枚)、かかりつけは180件/月/1人が目標でした。
指導件数については目標値はなかったです。少ない場合は評価に響くことはありますが、指導件数が多いからと言ってプラス評価にはあまりなっていない印象でした。
結果によって評価が決まるという仕組みもあって、全体的に数字目標は簡単には達成できないハードルのものでした。
Q.ノルマやプレッシャーを感じた場面はありましたか?
A.店舗薬剤師の時はそのようなプレッシャーはありませんでした。
達成できなかったからといって大きくマイナス評価となるほどシビアな評価制度ではなかったからです。
店長(管理薬剤師)になって以降は店舗成績を上に定期報告しないといけなかったためプレッシャーは感じていました。
Q.日々の業務で大変だったこと・工夫していたことを教えてください。
A.「店長として」という意見ですが、 業務において最も大変だったことは店舗環境(人間関係)の構築です。
何事も個人では達成できない目標であるため、チームとして動く必要がありました。
そのためには店舗スタッフ間、店長とスタッフ間の関係を徹底してよいものに築き上げる必要があったので苦労していました。
私が工夫していたことは、「誰よりも動いて結果を出す」ということです。
店長は司令塔というよりはあくまで「リーダー」としての役割であると思っていたため、自分が誰よりも結果を出して信頼してもらい、共に働いていくことが重要だと思っていました。

日本調剤は目標が厳しいって声も多いからとても参考になるリアルな声だね。やっぱり店長になると数字や人間関係で大変そうね。
評価制度・キャリアアップの道
Q.評価制度(人事考課・面談)はどのように行われていましたか?評価には納得できましたか?
A.定性評価と定量評価の総合点で評価が行われていました。定量は数字、定性は目に見えない部分の評価です。十分に納得していました。
Q.キャリアアップの幅について教えてください。(どのようなキャリアアップの道が用意されているか?)
A.大手企業というだけあって、キャリアの選択肢はとても多いです。
薬剤師としてなら、エリアマネージャー→部長→支店長という薬剤部内でのキャリアップを望めます。
また、薬剤師であっても人事採用、広報部、在宅専門部、営業部などさまざまな部署へ異動が可能です。
日本調剤で働いて感じた「良かった点・課題」
Q.日本調剤で働いて「良かった」と感じた点を教えてください。
A.業務量としては非常に多く、数字目標も厳しい環境下でしたが、それに応じた評価をしっかりしてもらえる仕組みになっていました。
また、あきらめる際の出口もしっかり確立されていて、しんどいと思った時のフォローもこまやかでした。
他店舗への異動だけでなく、他部署への異動など多くの選択肢があり、早々に「転職」を選ばずともよい会社であるというのは良いと感じていました。
Q.「つらかった」「改善してほしい」と感じた点を教えてください。
A.大きな会社あるあるなのかもしれませんが、上層部になるほど多少なりとも「コネ」があったことです。あきらかにそれで昇進が早かった人などもちらほらいました。
Q.他社と比べて特徴的だと思う点はありますか?
A.日本調剤で特徴的と思ったのは社員の意見が優先される傾向にあるという点です。
異動についても半ば強制されるケースは絶対にありませんでしたし、逆に異動希望が出た際には上が積極的に動いて調整してくれていました。

Tさんの声からは日本調剤のいい面がとても多く反映されている。5年間働いてみて良い企業と感じたのが伝わってくるね。
日本調剤に向いている人・合わない人の特徴
Q.どんなタイプの人が日本調剤に向いていると思いますか?逆に、どんなタイプの人は合わないと感じましたか?
A.キャリアップしたい、上に行きたいという思いが強い方はとても合っていると思います。
合わない方は、その逆でキャリアップについてあまり興味がない、店舗薬剤師として長く働いていたい方です。
店舗薬剤師として長く働くのであれば中小の薬局の方が給料が高いですし、業務量も比較的落ち着いているのではないかと思います。
日本調剤で得た経験と今後への活かし方
Q.日本調剤での経験は今後のキャリアにどう活かされていますか?
A.転職活動の際に実感しましたが、経歴で「日本調剤」というのはとても武器になりました。
その企業からも「スキルとして申し分ない」とほめていただき、実際、年収も経歴を加味して100万近くあげてもらっています。

キャリアアップしていくためにも日本調剤の経験はいいね。中小企業への転職にもプラスに働くみたい。
転職を考えている薬剤師へのアドバイス
Q.転職を考えている薬剤師に一言アドバイスをお願いします。
A.転職で重要なのは自分が求めているものを明確にすることだと思っています。給料なのか、休日日数なのか、人間関係なのか。
特に人間関係について転職を考えている方は注意が必要を思っています。
「あの会社は人間関係が悪い」というのは突き詰めれば「あの店舗」「あの人」となるはずです。
それであれば転職せずとも異動という選択肢もありますし、逆に転職しても同じ目に遭いかねません。
自分が何に悩んでいるのかをはっきりさせたうえで転職を検討してほしいですし、そこを明確にして転職活動をすれば、いい企業、いい店舗に出会えると思います。

転職経験者の声はリアルだね。やっぱり転職前には自己分析をすることがとても大事!
まとめ
日本調剤は「教育・研修・評価・サポート体制」の4拍子がそろった大手薬局。一方で、業務量や数字目標の厳しさなど、大手ならではの課題もあります。
実際に5年間働いたTさんの声から日本調剤は以下のような企業だと分かりました。
- 店舗によって人間関係の差は大きいが、上層部との風通しは良好
- 本社のサポートが手厚く、異動や引越しにも柔軟に対応してくれる
- 残業は月10時間前後、ただし有給は取りにくい雰囲気あり
- 年収は1年目300万 → 5年目650万前後+社宅ありで総合的には満足度高め
- 成果主義の評価制度で、頑張り次第でしっかり昇給・昇格できる
- 研修制度は超充実。入社研修・定期研修・15ステップ研修など体系的
- 業務量は多め。特に総合病院門前は負担感あり
- 自社開発の調剤システムで効率化が進んでいる
- ノルマはあるが、過度なプレッシャーは少ない
- キャリアパスが多様(薬剤部内昇進・人事・広報・営業など)
- 異動希望はしっかり考慮されるなど社員の声を尊重する文化
- 評価・教育・フォロー体制が整っており、「辞める前に異動で調整」も可能
- 向いているのはキャリアアップ志向が強い人
- 「日本調剤出身」という経歴が転職市場で強い武器になる
キャリアアップを目指したい方には特におすすめできる企業です。
一方で「ゆっくり働きたい」「店舗固定で長く勤めたい」方には、別の薬局の方が合うかもしれません。
「日本調剤に興味あるけど、自分に合うか不安…」「他の大手と比較して決めたい」
そんな方は、転職エージェントで内部情報を聞いてみるのがおすすめです。
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ファルマスタッフの口コミ・評判を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
どの転職エージェントが良いか分からない人はこちらの記事を参考にしてください。



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